半世紀以上前の1970年(昭和45年)にアジアで初めて開催された「大阪万博」では、福井の美浜原発1号機からエネルギーを届けています。会場に初めて送られた「原子力による電気」です。昭和100年の今、当時を振り返ります。
  
55年前の「大阪万博」では、未来を担うさまざまな先端技術に大きな期待が寄せられました。昭和40年代は「高度経済成長」の真っただ中。好景気を背景に電力需要が高まっていた時代で、国策として建設が急がれたのが、原子力発電所でした。
  
これを背景に昭和45年、美浜町に完成した美浜原発1号機です。この原発が初めて電気を送ったのが、当時開催中だった大阪万博だったのです。万博会場の電光掲示板には「本日、美浜発電所から原子力の電気が万国博会場に試送電されてきました」というメッセージが表示され、会場を沸かせました。
  
次世代の“夢のエネルギー”だった原子力。この万博の開幕に合わせ、福井県からは敦賀原発1号機からも原子力の電気が送られました。
     
55年前には万博に原子力の灯を。そして半世紀が経ち、再び大阪で開かれている万博会場に、原子力由来で製造した水素を送りました。 
  
昭和から平成、そして令和と福井から“脈々と”エネルギーが送られ、関西エリアを支え続けています。

福井テレビ
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