3月、えちぜん鉄道の勝山永平寺線で発生した落石による脱線事故から1カ月が経ちました。えちぜん鉄道の前田洋一社長らが県庁で杉本知事と面談し、安全対策や車両の復旧の費用に対する支援を要望しました。
      
4月2日、勝山発・福井方面行きの2両編成の電車が、線路脇にあった高さ約1.7メートル、幅が最大2.7メートルの落石に衝突し先頭車両が脱線し、運転士1人が膝を打つ軽いけがをしました。
 
えちぜん鉄道は勝山市の協力を受けながら、応急処置として落石を砕いたり、落石を検知するセンターを設置するなど約2000万の費用をかけて復旧作業にあたり、3月13日に全線での運転を再開しました。

16日に県庁を訪れたのは、えちぜん鉄道の前田洋一社長と沿線5市町の首長らで、前田社長は「落石防止、地すべり防止などの安全対策を講じる必要があり、また車両の復旧の必要性もある。それらの対策費用について県の支援協力をお願いしたい」と要請しました。
 
杉本知事は「一日も早く復旧できるよう県としても汗をかく。費用の工面もできることをしていきたい」と答えました。
  
また、前田社長は「1両目が相当痛んでいるが2両目は落石の影響はない。壊れた電車を直していると時間がかかるので、別の車両にラッピングして2両目にドッキングすると早く運行再開できる。連休の終わりくらいにはなんとかできないか」と話しています。
  
落石で壊れた車両は、ふくい応援ポケモン・カイリューのラッピングが施されたカイリュートレインでした。えちぜん鉄道は、別の車両に250万円かけて改めてラッピングする方針で、GW明けにも、現在休止しているカイリュートレインの運行を再開したいとしています。

福井テレビ
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