宮城県名取市では、この時期に停電の原因となる電柱につくられたカラスの巣の撤去作業が行われました。東北電力ネットワークによりますと、過去5年間でカラスの巣が原因となる停電は44件発生しています。
春になり木の枝などを運んで巣作りをするカラスをよく見かけませんか?
記者リポート
「4月に盛んになるのが、カラスの巣作りです。これから12メートルほどの高さの電柱にあるカラスの巣の撤去作業が行われます」
4月15日、名取市で行われたのは、カラスの巣の撤去作業です。12メートルほどの高さの電柱にカラスが木の枝などを集めて作った巣が確認できます。
カラスは木の枝のほかにも、針金などを材料に巣を作ります。そういった材料が電線設備に触れることで漏電し、停電の原因になるということです。
巣の撤去に使うのは電流を遮ることができる工具です。東北電力ネットワークの職員が巣の一部が設備に接触していないかなどを確認しながら慎重に撤去しました。
網に入れた巣
「大体40~50センチの大きさになります」
東北電力ネットワークによりますと、2020年からの5年間でカラスの巣が原因となる停電は44件発生しています。カラスの巣作りは3月から5月頃にかけて活発になり、去年は3月からの5カ月間で、前の年より333個多い3325個を撤去したということです。
岩沼電力センター配電課 高橋聖配電主査
「充電部の露出があるか、針金、ハンガーなど、パトロール時、双眼鏡を用いて金物の有り無しを確認して、緊急性、優先順位を決めて作業をしております」
東北電力ネットワークは電柱にカラスの巣を見つけた際は、ホームページやコールセンターに連絡してほしいとしています。