高岡市長選挙に立候補する市議会議員の辞職を巡り、補欠選挙が行われるかどうか不透明な状況が続いていた高岡市議会。
出町譲市議が議長に一任としていた辞職日を補欠選挙が回避される来月20日とする意向を議会に伝えたことで、事態は補欠選挙が行われない方向に動き出しました。
16日午前、会見を開いた出町譲市議。
その胸に議員バッジはありませんでした。
「バッジ、きょう、返しました」
出町市議は16日朝、議会事務局の立会いのもと、3月市議会閉会後に辞職日は議長に一任として空欄のまま提出した辞職願に5月20日と記入し、今後議員活動は行わないとして、議員バッジを返却したことを明らかにしました。
＊出町譲高岡市議
「私自身（辞職日を）書いてないというのを有権者に説明しなければならない。はっきりさせなければならないという思いで5月20日と書いた」
11月に任期満了を迎える市議選の半年前にあたる5月20日以降であれば、出町市議が辞職し、欠員5となっても補欠選挙は行われません。
これを受け高岡市議会は、午後に各会派の代表者が集まり対応を協議しました。
会合の後、取材に応じた薮中一夫議長は、5月20日を辞職日とする出町市議の辞職願を今後許可する見通しを示し、補欠選挙が回避される方向となった一方、出町市議が辞職日まで議員活動をしないことを問題視し、議会としての対応を協議する考えを示しました。
＊高岡市議会 薮中一夫議長
「議会に来ないと明言され、議員バッジも置いていった。ほっとしたとは言えない。また新しい問題が出てきた」
一方、出町市議が立候補を表明した高岡市長選には、現職の角田悠紀市長と前市議の中川加津代氏が立候補を表明しています。
