立憲民主党の野田代表は13日、党内で意見が割れる消費税減税の是非を巡り、「党の分裂をしたいとは思っていない」と述べ、慎重に方針をまとめる考えを示した。
党内では、物価高やアメリカの関税措置への対策として、消費税の食料品での減税などを求める声が強まっている。
一方、枝野元代表は12日の講演で、「税金だから安い方がいいに決まっているが、借金でやったら次の世代にツケを回すことになる。無責任なことを無責任に言ってはいけない」と述べ、「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」と強くけん制していた。
相模原市で記者団の取材に応じた野田氏は、「私は党の分裂をしたいとは全く思っていない」とした上で、消費減税を巡る党の方針に関して「色々なことを包含しながら、決断していきたい」と述べた。
また、「重要なテーマで意見の相違があることを踏まえながらも、決まったらまとまって行動する政治文化を作っていかなければならない」と強調した。