春の全国交通安全運動期間中にも関わらず、事故が相次いでいます。8日から9日にかけて2件の死亡事故があったばかりですが、9日夕方、石川県金沢市で道路を横断しようとした小学3年生の男の子が乗用車にはねられ意識不明の重体となっています。
リポート:
「男の子はあちらの公園に向かって横断していたところ右から車にはねられたということです。現場に横断歩道はありませんでした。」
事故があったのは金沢市上荒屋7丁目の片側1車線の見通しの良い直線道路。9日午後5時10分頃、近くに住む小学3年生の8歳の男の子が、道路を横断中に御経塚方面から来た乗用車にはねられました。
男の子は病院に運ばれましたが、現在も、意識不明の重体です。
警察などによりますと男の子は、迎えにきた母親に気付き道路を横断したとみられています。
小学生の子を持つ親は:
「ちょっと怖いなと思って横断歩道を渡るというのを徹底させないといけないと思います。ここは子供が多いという標識を立てるとか車の方にもちゃんと気付いてもらえるような対策があったらいいなと思います。」
現場の道路は、御経塚方面から海側環状に抜ける道路として通行量も多く、付近の町会は公園に向かう子供が多いことから横断歩道の設置を要望していました。
三和校下町会連合会 桶谷隆雄会長:
「あそこはいつも事故の起きやすいところで前々から横断歩道とかつけてくれって警察には言っている。交通事故防止のために何かとかならないか検討しようと思っています。」
この事故を受けて、地元の公民館で開かれたのは…
放課後児童クラブに通う子どもたちを対象にした交通安全教室です。
警察は、現場近くに交差点があるため公園前の横断歩道設置はすぐには難しいとしていて、交通ルールの徹底を子供たちに呼びかけました。
警察官:
「横断歩道ちょっと先だけど遠いけど横断歩道のほうがいいかなと思ったら横断歩道絶対に行ってください。交通安全って面倒くさいんです。でもしないとみんなの命守れないんです。」
暖かくなり急増している交通事故。警察は、改めて交通安全を呼びかけています。