山梨・南アルプス市で、シャインマスカットの木がのこぎりのようなもので相次ぎ切断された。ブドウを盗むのではなく「木を切る」という犯行。被害に遭った農家は、その動機に心当たりがないという。
4年かけ育てたシャインマスカットの木が切断…
大粒でパリッとした食感に、強い甘みが口いっぱいに広がるシャインマスカット。
ふるさと納税でも人気の高級ブドウを、まさかの事態が襲った。

シャインマスカットの産地として知られる山梨・南アルプス市で、シャインマスカットが育つはずの木が相次いで切断されたのだ。

被害に遭った農家:
もう生活できないですよ。これで食べてるんで、これをやられてしまうともう、何も考えられないというか。これからどうやって生活していこうかなって。

4年かけて育てたシャインマスカットの木は、真ん中部分がのこぎりのようなもので切断されていた。
「嫌がらせとしか思えない」被害農家から憤りの声
さらに、被害は別の畑でも。
3つのシャインマスカット畑の41本のうち、23本が切断された。

被害に遭った農家:
これからまた育てる4年間がとれないということであれば、総額としたら1000万円を超える損害が出る。

大事に育てたシャインマスカットの木は、2025年の秋に収穫を控えていた。
ブドウを盗むのではなく、木を切るという犯行。被害に遭った農家は、その動機に心当たりがないという。

被害に遭った農家:
なんでこんなことをやったのか、もう全然分からないんですよね。逆にブドウがなって、ブドウを盗んだということであればまだ分かるんですけど。販売目的だとかそういうことですね。ブドウがなってなくて木を切ったっていうのは、単なる嫌がらせとしか思えないんですよ。

そして12日午後1時過ぎ、切断されたシャインマスカットの木を掘り起こし、新たな苗木を植えた。
被害に遭った農家は、警察に被害届を提出している。
(「イット!」3月12日放送より)