円安が続く円相場の行方を占うカギとして発言が注目されていた、アメリカFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は会見で、早期の利下げに慎重な姿勢をあらためて示した。

円相場はその後、一転して円高方向に進み、市場では再び介入があったとの観測も出ている。

為替のディーリングルームから、フジテレビ経済部・山下あす奈記者が中継でお伝えする。

未明に大きく動いた円相場は、緊張感のある取引が続いている。
円安の流れが根強く、2日午前11時半現在は、155円台での取引が続いている。

FRBは政策金利の据え置きを決めたが、パウエル議長は会見で、利下げ開始が遅れるとの姿勢を示した。

円相場は、4月29日に1日で5円程度円高へと動き、5兆円規模の為替介入が行われたとの観測が広がっている。

今回、パウエル議長の会見中、円安で推移していたが、会見後、1時間ほどで4円以上円高に振れた。

市場関係者の間では、再び介入があったとの観測も出ていて、「投機筋との攻防は先が長い」と話す関係者もいる。

介入の可能性を意識した神経質な取引が続くとみられる。

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