また、伊藤 信太郎 環境大臣は、慰霊式終了後、水俣病の被害者団体と意見を交わしました。
団体からは、不知火海沿岸の住民の健康調査などを求める厳しい声が上がりました。
伊藤環境大臣との懇談には水俣病患者や被害者でつくる8つの団体が参加。
冒頭、7つの団体が連名で水俣病被害の全貌を明らかにするために不知火海沿岸の住民の健康調査を実施することや認定制度の見直しなどを求める要望書を伊藤大臣に手渡しました。
その後の意見交換では各団体から切実な声が上がりました。
【被害者団体 発言】
「被害者がどれだけいてどれだけ苦しんでいるかそのことを環境省は把握しているんでしょうかそれがなくて被害者の救済ができるはずがない」
「(大臣は)水俣病の教訓を国内外に、ということを言うが経験・教訓とは何か。被害者をどうやって救済するかが先じゃないか」
また、小児性患者で水俣病互助会の岩本 昭則 会長は「胎児性・小児性の患者は年齢を重ねるごとに症状が悪化している。その現実を見てほしい」と訴えました。
今回の意見交換には、それぞれの団体に3分間の時間が与えられていましたが、制限を超えると事務局側が強制的にマイクの電源を切って話をさえぎる場面も…。
この対応に被害者団体から抗議の声が上がり会場は紛糾しましたが、伊藤大臣は時間の都合を理由にその場を後にしました。