高畠町で発生した大規模な林野火災は、発生から丸2日経った30日正午すぎにようやく鎮圧した。近隣の世帯に出されていた避難指示も解除され、戻って来た住民からは安どの声が聞かれた。

この火事は、高畠町安久津の蛭沢湖(びるざわこ)北側にある山で28日昼ごろに発生したもの。
30日は午前6時半から、町が県を通じて災害派遣要請をした自衛隊のヘリによる放水などが行われ、正午すぎに火の勢いがおさまり、延焼の恐れがなくなる「鎮圧」の状態となった。

(リポート)
「火災の発生から丸2日が経ち、火の勢いはおさまりましたが、完全な鎮火には至っていません。消防は引き続き活動を行っています」

火災の鎮圧を受け、町は付近に住む4世帯6人に出していた避難指示を解除した。
約2日ぶりに自宅に戻った住民からは、火がおさまったことへの安どと、活動を続けた消防をねぎらう声が聞かれた。

(自宅に戻った住民)
「一安心した。みんなのおかげで。消防士も大変。最初は水を背負って行った。山火事は大変」

町によると、火事による焼失面積は少なくとも24ヘクタールで、けがをした人や建物被害はないという。
現在は消防が鎮火に向け、上空からの放水や、山に入っての残り火の確認などの活動を続けている。

さくらんぼテレビ
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