小林製薬の紅麹を含むサプリメントで健康被害が確認された問題で、厚生労働省は29日小林製薬の紅麹を原料にして商品を製造している全国の企業200社余りを公表し、商品に関する自主点検を求めました。
富山県内では5つの会社が含まれています。

厚生労働省が公表したのは小林製薬が直接、紅麹原料を卸している会社52社とその会社などから原料を入手している173社です。

このうち県内ではいずれも富山市にある金剛薬品と協和薬品第1工場、エスビーケー・トヤマ、富山薬品、ウメケン富山工場の5つの会社名が公表されました。

これらの会社に対し厚生労働省は、現在、回収命令が出ている小林製薬の3つの製品と同じ分量以上で紅麹を配合した製品について自主点検し、国に報告するよう求めています。

また富山市保健所は、大阪市からの依頼を受けこの5社に対して29日から聞き取り調査を行ない、紅麹の関連製品を適切に回収するように指導したほか、販売先などの情報をとりまとめて大阪市に報告するということです。

ところで、富山市保健所に県内の利用者とみられる人から健康相談が初めて寄せられました。

利用者の健康被害が確認されている「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた2人からの相談で、「体調悪化の自覚症状はないが、以前に飲んでいたため不安だ」といった内容でした。

富山市保健所は、小林製薬の相談窓口に連絡するよう伝えています。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。