地震による液状化で被害が深刻な高岡市では、下水道の不具合に関する問い合わせがおよそ80件余り寄せられ復旧には数年を要すると見られています。

*リポート
「下水管の中にカメラを通して漏水箇所を点検し、復旧作業を進めています」

液状化による被害が特に深刻な高岡市の吉久地区です。
道路と住宅の敷地はもともと水平でしたが、地震による液状化で50センチほどの段差ができ下水道の破損や分断が複数の住宅で確認されています。

28日も、市の職員と清掃業者が小型カメラを下水道に通して内部の状況を確認しポンプを使って砂や泥などを汲み取る応急作業を進めていました。

高岡市によりますと能登半島地震以降、下水道の不具合に関する問い合わせはおよそ85件に及んでいると言います。

*高岡市上下水道局施設維持課 松嶋賢二係長
「水道管の下にある下水道管も(地震と液状化で)被災している。再び使えるようになるための復旧方法を一人ひとりと話し合い相談しながら進める必要があり、(完全復旧に)時間を要するところではある」

市は定期的なパトロールと住民からの問い合わせに応じて調査を進めるなど全容の把握に努めていますが、液状化被害が広範囲に及んでいることから、復旧には数年を要すると見られています。

高岡市では、地震による上下水道の困りごとについて、24時間体制で相談を受け付けています。

富山テレビ
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