能登半島地震被害からの復興につなげようと、射水市で銅像などのひな形づくりを手掛ける企業が、富山の海の幸をテーマにした「箸置き」を作り全国で話題となっています。

富山湾の宝石、シロエビに、富山が誇る極上グルメ、ズワイガニ。
そして富山湾の冬の王者、氷見ブリ。

富山の海の幸が、繊細に表現された5種類の箸置きです。

先月、千葉県の幕張メッセで開催された造形展「ワンダーフェスティバル」でこの箸置きをカプセルトイとして販売した所、用意した250個がおよそ3時間で完売する人気となりました。

*リポート
「復興ガチャということで、回してみます。ガチャガチャ。今が旬のホタルイカが出ました。繊細な作りで表現されています」

この箸置きは、射水市で銅像などのひな形を粘土で作っていく「原型師」の丸山達平さんの会社が、能登半島地震の復興支援に繋げようと製作しました。

*原型師 丸山達平さん
「少しでも支援できたら…現地の人たちが喜んでもらえて、寄付が募れればいいかなと思って販売した」

ワンダーフェスティバルでのカプセルトイの売り上げ12万5千円は全額、能登半島地震の復興支援金として被災地に送り、さらに第二弾としてのどぐろや能登アワビなど能登の海の幸の5種類を増やそうと製作しています。

*原型師 丸山達平さん
「ノドグロらしさをどう作っていくか…箸置きにして、魅せる方法…箸置きとしての機能をどう生かそうかな」

実物の写真を見ながら、のどぐろの輪郭や鱗を粘土を使って手作業で原型を作っていきます。
そのほか、能登アワビなどは3Dプリンターを使って実物をスキャンして複雑な凹凸をリアルに再現しています。

*原型師 丸山達平さん
「ただモノをつくって販売するだけではなく、能登や富山を知ってもらうために、富山県の海の幸を作って魅せようということで作った」

このカプセルトイとして販売されている箸置きはSNSでも反響を呼び16万を超える閲覧数に達し、注目を集めています。
丸山さんは、富山や能登の海の豊かさがこれで伝わり、地震被害からの復興につながればと話しています。

Qお客さんの反応は?
*原型師 丸山達平さん
「すごく良かった。復興支援もできて、寄付もできて、箸置きももらえることに喜んでもらえた。中にはずっといる方もいた。やって良かったなと思った」

富山テレビ
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