いよいよ桜の季節到来ですが、続いては歓迎できない「値上げの春」です。
島根県内のタクシー運賃が、隠岐を除く県内全域で29日から値上げされました。
燃料価格の高騰に加え、運転手不足も影響しています。

坂西美香アナウンサー:
「29日から、島根県本土地区のタクシー初乗り料金が740円から810円に値上がりします」

今回の料金改定で、島根県内の隠岐を除く全域で、初乗り運賃の上限が740円から810円と70円の値上がり。
また、距離に応じた加算運賃も90円から100円に上がりました。
運賃の改定は、2020年に680円から740円に引き上げられて以来、4年ぶりです。
これに合わせて、28日、松江市のタクシー会社では、料金シールの貼り替えなどの追われていました。

Q、(シールは)結構はがすの大変なんですね
職員:
「そうですね…まぁ力加減が大事でして」

切り替え作業は所有する82台すべて…

Q、メーターももちろん料金を変えていくんですよね?
職員:
「そうですね。1500メートルで810円と…」

運賃メーターも1台ずつ切り替えていました。
こうした値上がりに利用者は…

利用者:
「ここに来るときだいたいタクシーで1200円くらいだったので、今、1500円くらいでびっくりしました。タクシーが一番便利なんですけどね」

今回の運賃値上げは燃料価格の高騰に加え、運転手の待遇改善が求められる、いわゆる「2024年問題」が背景にあり、島根県の本土地区で営業する全77事業者が国土交通省中国運輸局に値上げを要請していました。

松江一畑交通・立脇等社長:
「乗っていただくお客様には大変申し訳ない気持ちがあるが、何とかタクシー業界を盛り上げていきたい。ただ、今まで以上に、接客サービスとかそういうことは教育していく」

なお、隠岐地区では、事業者が13%程度の値上げを求めていて、4月にその可否が決まる見込みです。
利用者にとっては苦しい今回の値上げ。
運転手の待遇改善、そして、人材の確保につながるのでしょうか。

TSKさんいん中央テレビ
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