シリーズでお伝えしている「はじめよう防災プラス」。
29日は、断水時に絵画が災害用トイレに変身する新たな取り組みをお伝えする。
東京・江東区にあるカフェ「no mark.Cafe」。
中にはゴッホやモネの作品が描かれた絵画が飾られている。
このアートの中には、ウエットティッシュや袋、凝固剤などが入っていて、災害時には、水を使わないトイレになる。
使い方は、とても簡単。
黒い袋を便座にかぶせて使用する。
水の上から凝固剤を振りかけてみると、1分弱で固まった。
この災害用トイレキットは30回利用でき、1人暮らしだと約6日分にあたる。
カフェ利用者「実用的な絵画という感じで面白い」
今回の能登半島地震では、一時、約13万7000戸で断水するなど、大きな被害が出た。
開発者の1人である藤村彩央里さんは、2016年の熊本地震で被災していて、断水のつらさを身をもって経験したという。
災害用トイレ開発者・藤村彩央里さん「普段から目につくところに置いておくことで、災害を意識するきっかけになるし、少しでも安心材料になればいいなと思い、この形を作った」
今後、この災害用トイレは、全国の幼稚園や保育園にも寄付される予定。
アートと掛け合わせることで、災害時にトイレをより身近にする試み。
断水時の新たな選択肢になりそう。