小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を摂取していた人で因果関係が疑われる死亡例に新たに2人が加わり、あわせて4人に拡大した。
28日午後5時前、小林製薬の関係者が調査会に出席するため、厚労省に入った。
小林製薬の関係者「(Q. 亡くなられた方も出ているが、あらためて受け止め)本当にそれは残念なことというか、それは真摯(しんし)に対応したいと思っていますので」
紅麹サプリの健康被害に揺れる小林製薬。
28日、「紅麹コレステヘルプ」を摂取した2人の死亡を新たに発表し、一連の問題による死者はあわせて4人となった。
こうした中で行われた株主総会。
小林製薬の株主「こんだけ迷惑をかけているのは問題だ。こういう時に株主は声を上げないと」
株主総会の冒頭、小林章浩社長は謝罪したうえで、「これ以上の被害の拡大防止と、一刻も早いお客さまの不安解消に取り組んでまいります」と発言した。
28日も広がる紅麹原料を使った商品の自主回収や販売中止の動き。
FNNの集計では、小林製薬も含め、64社に及んでいる。
コンビニ大手・ファミリーマートは、3月19日から28日までに販売された3品目「ビビンバ炒飯&サムギョプサル」、「わかめと玉子のクッパ風スープ」、「キムチチャーハン」の自主回収を発表。
コープもプライベートブランドの肉ギョーザ2品目「CO・OPチルド肉餃子」、「CO・OP水いらず!うす皮の肉餃子」を自主回収すると発表した。
ファミリーマート、コープともに小林製薬が発表している、想定していない成分は含まれていないことは確認しているものの、「万全を期すため」だとしている。
一方、厚生労働省は専門家らによる調査会を開催し、健康被害の原因を究明するため、小林製薬から説明を受けた。
厚労省は今後、小林製薬から製品サンプルやデータの提供を受けて、国立医薬品食品衛生研究所で原因物質の検証を進める方針。
また小林製薬が直接、紅麹原料を卸している52社と、これらの会社から原料を入手している173社に自主点検を求め、小林製薬の製品と同じ程度の量を摂取する製品や、過去3年間に医師から健康被害が報告された製品があれば報告するよう求めた。
報告の期限は52社については29日、173社については4月5日としている。
影響の広がりが見通せない中、小林製薬は29日午後、再び記者会見を開く予定。