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麻布台や虎ノ門など、街の再開発では港区に目が行きがちですが、これから熱いエリアは、再開発事業計画が都内23区中1位(2021年10月時点、事業中・予定地区)である中央区です。

東京駅前八重洲地区は、国家戦略特区に指定。2023年1月にヤンマー東京ビルが、同年3月には東京ミッドタウン八重洲が開業。さらには200メートル超えのビル3棟を含む、5つの大規模プロジェクトが進行中です。

そんななか注目したいのは、日本最大級(※)の地下街『ヤエチカ』です。

好調の理由は何なのか、今後どういった変貌を遂げるのか、リニューアル・プロジェクトを推進する八重洲地下街株式会社専務取締役 丹羽亨氏にお話を伺いました。


■東京駅・日本橋・京橋、その中心に立地する八重洲。拡大する近隣エリアをつなぐハブを目指す


東京駅八重洲地下中央口改札を出ると東京駅一番街があり、そのまま進むと左側に大丸東京店があります。そして『ヤエチカ』はそのすぐ先に位置しています。

延床面積は東京ドーム約1.4個分と地下商業施設として都内最大級(※)。飲食店・雑貨店・衣料品店など約180店舗が集い、八重洲や京橋、日本橋のオフィスエリアにつながる地下街として、1日約15万人(2018年時点)が通行します。


「『ヤエチカ』は1965年に開業し、地下街エリアの真下には774台を収容する『東京駅八重洲パーキング』があります。この駐車場も弊社が運営をしています。八重洲エリアの再開発の状況として、2025年には八重洲一丁目東地区が竣工予定です。その他再開発が進む一部エリアは、地下でヤエチカと繋がる予定です。またバスターミナル東京八重洲は順次拡大し、今後都内最大規模となります。さらに羽田空港アクセス線の開業など、東京駅は更なるアクセス性の向上が予想されています。」と丹羽専務は話します。



丹羽専務は1983年に株式会社松坂屋(現・株式会社大丸松坂屋百貨店)へ入社。松坂屋静岡店、大丸京都店の店長、営業本部執行役員を務めた後、八重洲地下街株式会社の専務取締役に就任。地下街リニューアル(LDK構想)の陣頭指揮を執ることになります。


何もしなくても売上は拡大の一途であろう『ヤエチカ』が、なぜ攻めの改革を推進したのでしょう?


「『ヤエチカ』は公共地下道として存在していて、地下道を通行する方の約7割は店舗を利用していない(=通過客)となっているというデータがありました。この場所、この環境で、この状況はもったいないと、名称とロゴの刷新、コンセプトの再構築など、大がかりな改革を行いました。2022年10月には、施設ロゴを刷新しました。街と街、人と人をつなぐ「現代の架け橋」としてあり続けたい…、そんな思いから、ロゴマークは八重洲橋をイメージしたものに一新しています」(丹羽専務)


八重洲橋は、1948年まで現在の『ヤエチカ』の真上に存在しました。東京駅八重洲口を出るとすぐに片側4車線の外堀通りがありますが、ここはかつて川だったのです。江戸の中心地と日本橋や京橋といった商業地域を結ぶ、人々の生活に欠かせない、それはそれは大切な橋でした。『街と人の、チカくに』という新たに創られたタグラインには、現代の架け橋としての『ヤエチカ』の決意が表わされています。



■リニューアルポイント① 人々が立ち止まり、憩い、また訪れる。家庭のLDKのような団欒の場を創りたい「街のLDK」


「開業から50年以上を経て、リブランディングするにあたり、いわゆる昭和のなごりがある地下街から未来につながる商業施設へと、転換を図りました。人が集まり、立ち止まり、たくさんのうれしさが得られる魅力的なリビング・ダイニング・キッチンを創ろうと。コンセプトのLDK構想のLDKとは、家族が団欒をする場のことです。『ヤエチカ』は様々な街やビルへとつながる玄関口に位置しています。日常的に何度でも足を運びたくなるLDK(溜り場)ゾーンをエリア内各所に配置し、集客力のある店舗を誘致するとともに、心地よさが感じられる空間創りにも配慮しています」(丹羽専務)


また『ヤエチカ』といえば2022年にオープンした「TOKYO CURRY QUARTET(トウキョウ カレー カルテット)」と「東京ラーメン横丁」は外せません。


「初めて試みた編集ゾーンが誕生しました。「TOKYO CURRY QUARTET」は奥芝商店、銀座スイス、コロンビア8、シターラ ダイナー、「東京ラーメン横丁」では異なる7つのジャンルのラーメンが楽しめます。人気の食の集合体だと記憶に残してもらいやすいですからね。人気のオーバカナル、ダイソーの新業態であるStandard Products/THREEPPY、ドンキホーテの新業態として1号店となる「お菓子ドンキ」など、40店舗もの新店を迎えることとなりました。2020年からの新型コロナウイルス拡大は想定外の出来事であり、大きな影響を受けました。直近では、リニューアルの効果もあり、おかげさまでコロナ禍前の売上を超えています」(丹羽専務)




■リニューアルポイント② 八重洲らしい環境づくりのコンセプトである「Yae-Chic-Style(ヤエ-シック-スタイル)」を徹底


「多様な人が往来し交差する場にふさわしい、都市での癒しの場所として、従来の地下街のイメージを一新しました。それを我々は「Yae‐Chic-Style」と名付けています。地下街というと、どこか薄暗くて古めかしいといった印象がありますよね。まずは環境を整えないといけない。照明は明るく、アロマディフューザーや波動スピーカーを設置することで、季節感や時間変化を五感で感じられる空間にしました」(丹羽専務)



時間が許す限り回遊したくなる空間への変化には、そんな秘密があったのです。さらに、集客の仕掛けにも、抜かりはありません。


「コロナ禍では、経済施策としてプレミアム商品券を販売しました。また、ヤエチカ開業当初からの恒例企画である抽選会をデジタル化しました。その他にもLINEをはじめとしたSNSを活用した販促キャンペーンを行うなど、積極的に新しいことにチャレンジしています」(丹羽専務)

■それは完成しない街。『ヤエチカ』の変貌は止まらない


「ダーウィンの進化論じゃないですけど、時代に合わせて変化を続けるものこそが最後まで生き残るのだと、我々は考えます。東京駅八重洲パーキングでは、来年度中にEV充電器を100台強ほど設置。2025年には再開発中の新しいビルと接続し、駐車利用台数が増大する見込みです。また、近隣の施設と連携した施策など、ソフト面の充実にも注力していきます。訪れる人、店舗、近隣の施設や行政など、多くのヒト・モノ・コトの架け橋となり街づくりに貢献していきたい。そしてひとつでも多くのうれしい、を届けたい。それが『ヤエチカ』の使命です」(丹羽専務)


10年後には、日本橋・八重洲・京橋エリアは世界有数の都市TOKYOを代表するひとつの大きな街となる…、そう信じて間違いない。



※地下街商業施設(店舗面積)第2位

出典:(一社)日本ショッピングセンター協会(2024年2月末現在)





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