那覇市の城西小学校では22日卒業式が行われ、子どもたちは卒業証書とともに自ら製作した記念の芭蕉紙を受け取り慣れ親しんだ学び舎を巣立ちました。

那覇市の城西小学校では教職員や保護者に見守られる中、117人が卒業の日を迎えました。

仲地千佳校長が卒業証書と共に手渡したのは、琉球王朝時代から伝わる沖縄独自の和紙芭蕉紙を使った記念書です。
去年11月、6年生たちは卒業製作として芭蕉紙づくりに取り組みました。

地域の歴史や文化などについて知ってもらおうと企画された芭蕉紙づくり。糸芭蕉から作られる芭蕉紙は琉球王朝時代、公文書などに使われていました。

6年生たちは芭蕉の幹から取り出された原料などを水の中に入れ、紙すきに挑戦しました。

難波海藍さん:
「水から上げるところが難しかったです」
垣花瑞月さん:
「失敗したら卒業できない」
外間大翔さん
Q出来映えは?
A「350点です!」
安東貴心さん:
「(卒業式では)きょうのことが懐かしいと思えるはず、良い経験だったと後から思うと思います」

記念書には万国津梁の鐘の碑文が記され、仲地校長は「世界をつなぐ架け橋のような人になってください」と卒業生を激励しました。

垣花瑞月さん:
「色んな事を意識しながらやったんですけどヨレが出来ました」
Q.出来映えは?
A「90点、いや気持ち的には100点、いや120点!」

難波海藍さん:
「意外とうまく出来ていたから良かったです」
安東貴心さん:
「仲間と協力して作ったので本当に嬉しく思います」
外間大翔さん:
「これは誰にも壊されない(友達との)絆だと思います」

卒業生たちは旅立ちと友情の証になった芭蕉紙とともに、6年間過ごした学び舎を巣立ちました。

沖縄テレビ
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