能登半島地震によって大きな被害を受けた被災地への「募金箱」が盗まれる事態が発生。
防犯カメラがその一部始終を捉えていました。
手慣れた犯行 募金箱まで盗み出す
12日午前2時40分ごろ、横浜市港北区の飲食店に姿を現したのは、右手に懐中電灯を持ち帽子とマスクをした人物。
この記事の画像(11枚)あたりを懐中電灯で照らしながら店内を物色します。
棚の上に何か見つけたのか、マスクを外し、懐中電灯を口にくわえ、おしぼりのようなものを両手に持って四角い箱状のものを棚から降ろしました。
箱の正体は、店の金庫。大きな袋に入れてそのまま持ち去っていきました。
侵入から持ち出しまでの時間はわずか7分ほど。被害額は、店の売上金など約30万円だったといいます。
PERFECT BEER KITCHEN 妙蓮寺 山田優作店長:
鍵はかけてはいたんですが、玄関近くにキーボックスを設置してあって、それごと壊されてしまい、鍵も一緒に持って行かれてしまいました。
盗まれたのは金庫だけではありません。
山田優作店長:
能登半島地震の義援金というか、募金箱を作っていたのですが、それも盗まれてしまっていて。
富山県出身のスタッフが店内に設置したという募金箱。客などが良心で入れた寄付金まで持ち去ったといいます。
富山県出身の店員:
盗まれたというのを聞いて、正直何も言葉が出ない状態になってしまって、頭が真っ白で…。父親が現場に仕事で行ったときに送られてきた(被災地の)写真。この写真を見て、いざ行動に移そうと思ったきっかけだったので…、見る度に心苦しい思いが…。
その後、金庫は近所の池に捨てられているのを警察が発見。しかし中身はなくなっていたということです。
山田優作店長:
能登半島地震で役に立てるお金として使おうと思っていたところ、盗まれてしまったので、すごい残念な気持ちでいっぱいです。
富山県出身の店員:
安全な町にまた戻ってほしいので、一刻も早く捕まってほしいと思います。
(めざまし8 3月20日放送)