山梨市の「ほったらかしキャンプ場」の敷地内で18日未明、山火事が発生した。消防などによると、たき火の消え残ったものが風にあおられ、枯れ草に燃え広がったという。

原因は“たき火の消え残り”か

18日未明、山梨市の山中で上がった火の手。強い風に吹かれ、枯れ草に燃え広がった。
通報を受けて到着した消防が、すぐに消火活動を開始。火は約1時間半後に消し止められた。

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この場所は、予約が取りづらいほど人気の「ほったらかしキャンプ場」。富士山や甲府盆地の景色が堪能でき、週末には多くの人たちが絶景を眺めながらキャンプを楽しむ。

警察や消防によると、たき火の消え残ったものが風にあおられ、枯れ草に燃え広がったという。

たき火は「風」に注意!消火も確実に

キャンプ場でたき火をする際の注意点について、日本焚き火協会・事務局長の三橋晃大さんは、「風が強い予報があるとき、現場で『風で危ないかも』と思った時には、たき火をやらないことが最も大事」としている。

また、風がない時でも、「たき火台」や「たき火シート」を使うことはもちろん、周辺に燃え移りやすいものがない場所での実施は不可欠だという。周辺というのは“上・下”も含まれる。三橋さんは、「木の枝の下や、ふかふかに積もった枯葉の上などでのたき火は避けるべき」だと指摘している。

また、火を消す際には確実に消火できるよう万全の対策が必要だ。三橋さんに消火のポイントを教えてもらった。

「キャンプであれば就寝時間を逆算して薪を燃やし、自然消火するように心がけること。
手を火床にかざして、少しでも暖かさを感じるようなら、消えていないので、放置しないこと。

やむを得ず燃えきる前に消火しなければならない場合には、まずはキャンプ場のたき火の処理に関するルールに従くことが前提ですが、火消壺で確実に消火させ、次回も利用するのがサステナブルなやり方です。火消壺をお持ちでなければ、たき火台から水の入ったバケツに少しづつ燃え残った薪を移していき、確実に消火させることが必要です」

安全にたき火を楽しむには、こうした基本的な知識を身につけておきたい。
(「イット!」 3月18日放送より)

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