衆院政治倫理審査会は28日の幹事会で、自民党派閥の政治資金事件に関する審査について、6人の議員を対象として29日と3月1日の両日に全面公開の形式で開催することを正式に決定した。
出席するのは29日が岸田首相と二階派の武田元総務相の2人で午後2時から開催、1日は午前9時からと午後に分けて開催し、安倍派の西村前経産相、松野前官房長官、塩谷元文科相、高木前国対委員長の4人の審査を行う。
審査は、対象となる議員が15分間の弁明を行った後に65分間の質疑を行い、カメラ取材も含めフルオープン=全面公開の形を取る。
政倫審の開催をめぐっては、野党側が安倍派と二階派の幹部5人の説明に関し全面公開を求めていたものの、自民党は出席者の意向を尊重するとして当初は非公開、その後冒頭のみの公開を主張して折り合わず、出席対象者をめぐっても自民党の提示が迷走したため、28日に予定されていた開催が見送られた。
膠着状態に陥る中、28日午前に岸田首相が自身も政倫審に公開の形で出席する意向を表明して事態は急転、公開に難色を示していた安倍派の幹部らも公開に応じる意向を示し、審査会の開催決定の流れが整った。