首里城火災で焼失を免れた建物の柱などを活用して三線がつくられました。

2019年の火災で首里城は正殿を含む9つの施設を消失しましたが、正殿の後ろにあった女官居室は火災から免れました。

火災後は土産店などとして活用するため改修工事が行われ、梁や柱などから木材が回収されました。

うるま市に工房を構える新里紹栄さんは、この木材を三線の棹として活用できないかと2021年から製作に取り組み、このほど22丁の三線を完成させ、1丁を玉城知事に贈りました。

沖縄三線うるま屋・新里紹栄代表
「歌のあるところに戦はない、歌のあるところに喜びがある、ぜひ沖縄の三線文化の楽しさを皆さんにお届けしたいと思います」

玉城知事は「世界に沖縄の文化や芸能を広げていくための象徴として大切に預かります」と感謝しました。

新里さんは地元のうるま市とブラジル県人会長にも寄贈したほか、残りの19丁を一般に向けて販売し、収益の一部を伝統技術の後継者育成などを目的とした首里城未来基金に寄付しました。

沖縄テレビ
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