5日からの大雪によって、首都圏で6日に入学試験を行っている私立大学の受験生にも影響が出た。
神奈川県・相模原市のJR橋本駅では、多摩美術大学行きのバスを待つ受験生の行列ができた。
小雨が降り、地面はシャーベット状の雪で覆われ、足元が悪い中、英語の単語帳を真剣に読んでいた多摩美術大学の受験生は、「大学から、入試の開始を1時間遅らせると連絡がありました。雪の予報があったので宿をとって、きょうは早く出ましたが、行列ができていました」と話してくれた。最後に、「雪に負けずに頑張りたいです」と語った。
また別の受験生は、「入試の開始を遅らせなかったら、きつい人もいたんじゃないか。気をつけながら、いつも通り入試をやれたらと思う」と述べていた。
大学側は、積雪の影響で交通機関に遅延や運休が出ていることから、6日の試験の開始を午前10時から11時に遅らせる措置をとった。
一方、東京・千代田区の上智大学の前では、試験開始1時間半前の開門を待ち、列を作る受験生の姿も見られた。
上智大学の受験生は、「道路が凍っていたので、きのうお父さんが長靴を買ってくれてそれを履いてきました」と話した。
別の受験生は、「家が遠いので心配だったが八時半から会場に入れるとのことで安心して来られた」と述べた。
また大学側は、交通機関の乱れなどで遅刻した受験生が試験を受けられる部屋を設けるなどの対応をとった。