富山・高岡市で、この数カ月の間に銅像の盗難被害が相次いでいる。
カメラは銅像に近づく不審な人物をとらえていた。

銅製の廃棄物も盗まれる「鉢合わせしたら危険」

12月30日午前2時過ぎ、防犯カメラに記録された不審な光。ライトで周囲を照らし、物色している。
そこには巨大な銅像が置かれていた。

巨大な銅像の周囲をライトを照らして物色(12月30日午前2時過ぎ)
巨大な銅像の周囲をライトを照らして物色(12月30日午前2時過ぎ)
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不審な人物は、その1体の足元へ…。
ライトを地面に置き、盗難防止用のチェーンを切断。防犯ブザーが鳴り、逃走した。

警備会社が駆けつけた(画面右下)
警備会社が駆けつけた(画面右下)

映像には、警備会社が駆けつける様子も映っていた。
銅像を動かした跡が見つかっており、不審な人物は盗もうとしたとみられる。

現場は“銅器の街”として知られる富山・高岡市。
ここ数カ月の間に銅像を盗まれる被害が相次ぎ、被害額は1000万円を超えている。
被害に遭った店を取材すると…。

“銅器の街”として知られる富山・高岡市で多数の被害。被害額は1000万円超
“銅器の街”として知られる富山・高岡市で多数の被害。被害額は1000万円超

折橋治吉商店 折橋祐樹専務:
盗難にあった銅像が、置かれていた場所がここ。2体のこま犬と水子地蔵が置いてあった。12月15日に盗難に遭った。

狙われたのは、店先に置かれたもの。人の背丈ほどの大きな銅像が並んでいた。
さらに店の裏にあった銅製の廃棄物も盗まれていた。

店の裏にあった銅製の廃棄物も盗まれた
店の裏にあった銅製の廃棄物も盗まれた

折橋治吉商店 折橋祐樹専務:
住人が(犯人と)鉢合わせすると、傷害に遭ったりという危険性もあるので、後々考えると怖い。

2024年に入ってからも続く銅像窃盗。
2023年11月から4つの店で6体が盗まれ、能登半島地震の被害に遭った店も狙われたという。

能登半島地震の被害に遭った店も狙われ「傷口に塩を塗るといいますか、ただでさえ大変な目に遭ってるのに」と怒り
能登半島地震の被害に遭った店も狙われ「傷口に塩を塗るといいますか、ただでさえ大変な目に遭ってるのに」と怒り

高岡銅器協同組合 宮津健志理事長:
傷口に塩を塗るといいますか、ただでさえ大変な目に遭ってるのに。怒りを通り越して…何と言うんですか、もう言葉には表現できない。

警察は窃盗の疑いで捜査。
背景には銅の価格の高騰があるとみられ、警戒が続いている。
(「イット!」1月31日放送)

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