天皇皇后両陛下の長女、愛子さまが学習院大学を卒業後、日本赤十字社に就職されることが発表された。以前から社会福祉に関心を寄せられていた愛子さま。皇族としての公務の傍ら、今年4月から社会人として勤務される。

災害ボランティアの姿に「感銘を受けました」

学習院大学で約4年間学ばれた天皇皇后両陛下の長女、敬宮愛子さま。卒業後、どのような進路を選ばれるのか注目が集まっていた。

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現在、学習院大学文学部4年生の愛子さまは、古典文学などを学び、3月に卒業される見通し。そして、1月22日午後5時ごろ、宮内庁は愛子さまが日本赤十字社に就職されると発表した。宮内庁によると、愛子さまは4月から嘱託職員として勤務されるという。

愛子さまは以前から社会福祉に関心を寄せ、両陛下が日赤の活動について説明を受けられる場に同席されることもあった。愛子さまは内定にあたり、お気持ちを表明された。

愛子さまは内定にあたり、お気持ちを表明された
愛子さまは内定にあたり、お気持ちを表明された

「本年4月より日本赤十字社嘱託職員として勤務することの内定をいただきありがたく思っております。日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることを嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いが致します。これからも様々な学びを続け、一社会人としての自覚を持って仕事に励むことで、微力ではございますが少しでも人々や社会のお役に立つことができればと考えております」

愛子さまは、2022年3月17日、成年皇族となった際の記者会見で自身の将来について次のように話されていた。

「私のできる限り精いっぱい務めさせていただきたいと考えております」
「私のできる限り精いっぱい務めさせていただきたいと考えております」

愛子さま(2022年3月の会見):
今後につきましては、まだ大学生でございますので、当面は学業を優先させていただきながらにはなりますが、一つ一つのお勤めを大切にしながら、少しでも両陛下や他の皇族方のお力になれますよう、私のできる限り精いっぱい務めさせていただきたいと考えております。

そして、関心があることについては…。

関心があることとしてボランティアを挙げ、「懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました」と話された
関心があることとしてボランティアを挙げ、「懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました」と話された

愛子さま(2022年3月の会見):
ボランティアとして被災地で活躍されている方々の様子をテレビなどの報道で目にしまして、自分の住んでいる街であるとかないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました。そしてもう一つ、盲導犬や聴導犬といった働く動物たちにも、学校主催のイベントや動物についてのフォーラムの折などに触れる機会がございまして、動物好きの私といたしましては、心引かれるものがございます。

愛子さまが以前から関心を寄せていた社会福祉に携わる就職先を選ばれたことになる。

両陛下と日本赤十字社を初訪問

愛子さまが就職される日本赤十字社は皇室とゆかりが深く、皇后さまが名誉総裁を務められている。

2023年10月には、両陛下とともに初めて日本赤十字社を訪れ、災害現場などで救護にあたり殉職した人たちの慰霊碑に花を手向けられた。さらに関東大震災に関する展示を熱心に視察されていた。

2023年10月、両陛下と日本赤十字社を初訪問。災害現場などで救護にあたり殉職した人たちの慰霊碑に花を手向けられた
2023年10月、両陛下と日本赤十字社を初訪問。災害現場などで救護にあたり殉職した人たちの慰霊碑に花を手向けられた

両陛下は「愛子が日本赤十字社の嘱託職員として受け入れていただくことになったことをありがたく思います。この春から、日赤の一員として仕事に従事することにより、多くの人のお役に立てるよう努力を続けるとともに、社会人の1人として成長していってくれることを願っています」とお気持ちを明かされた。

「多くの人のお役に立てるよう努力を続けるとともに、社会人の1人として成長していってくれることを願っています」と両陛下
「多くの人のお役に立てるよう努力を続けるとともに、社会人の1人として成長していってくれることを願っています」と両陛下

フジテレビ宮内庁担当記者はこう話す。

「また社会人として社会の何かの役に立ちたいという、両方の強い思いを持っていらっしゃる」
「また社会人として社会の何かの役に立ちたいという、両方の強い思いを持っていらっしゃる」

宮内庁担当 宮崎千歳キャップ:
愛子さまには、両陛下をお支えしたいという思いと、また社会人として社会の何かの役に立ちたいという、両方の強い思いを持っていらっしゃる。なので、成年皇族として公務をしながら両陛下をお支えしていく。その傍らで日赤の職員としても社会福祉に携わって、社会人としての務めを果たしていく。その両方を両立できるということが、今回の就職の選択だったのだと思います。

愛子さまは大学卒業後、皇族としての公務の傍ら日赤の職員として勤務される予定で、具体的な勤務の内容について今後調整が進められる。
(「イット!」1月22日放送)

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