全国的に名高い「三河産」のうなぎ。皮が薄く、しっかりと脂が乗ったブランドうなぎとして知られている。

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その「三河産」と偽り、中国や台湾産のうなぎを客に提供した疑いで、愛知・西尾市にあるウナギ料理店が警察の捜査を受けていたことがわかった。

返礼品に「三河産」を優先的に使用

捜査を受けている店は「炭火職人うなみ」。

今後は「全力で誤解のない表示を改善していく」とした
今後は「全力で誤解のない表示を改善していく」とした

「炭火職人うなみ」店長兼代表 山口秀男さん:
お客さまでは迷惑かけたことはもう、全然もちろん認めてますんで。これからのお客さんは、やるところは全力で誤解のない表示を改善していく。

店の看板でも「三河産鰻使用」と大きくうたいながら、3年間にわたり一部の料理に中国や台湾のウナギを使っていたという。一体、なぜなのだろうか。

店は、西尾市のふるさと納税の返礼品に「三河産」ウナギの蒲焼きを出品
店は、西尾市のふるさと納税の返礼品に「三河産」ウナギの蒲焼きを出品

「炭火職人うなみ」店長兼代表 山口秀男さん:
我々としては、ふるさと納税もやっております。こちらの方で、我々の三河産を使わなくてはいけないということで。

この店は、西尾市のふるさと納税の返礼品に「三河産」ウナギの蒲焼きを出品。その申し込み数が多い状況が続いていたため、「三河産」を返礼品に優先的に使用し、店頭では中国産などのウナギを提供していたという。

三河産は「味のバランスが整っている」

三河産と中国産・台湾産のウナギには、どのくらいの違いがあるのだろうか。三河産ウナギを扱うウナギ料理店を取材した。

「味のバランスが整っている」という三河産。餌や水質環境、育て方が異なるため、味は明らかに違うという。
「味のバランスが整っている」という三河産。餌や水質環境、育て方が異なるため、味は明らかに違うという。

うなぎ時任 ウナギクリエイター 時任恵司さん:
中国産と三河の一色産を用意したが、餌が違ったりとか水質環境、育て方が違うので、食べてみると味は明らかに違います。

取材スタッフが食べ比べてみると、三河一色産は脂がのっていて、やわらかさを感じる一方、中国産は歯ごたえがあった。

中国や台湾産と比べ、味のバランスが整っているという三河産だが…。

うなぎ時任 ウナギクリエイター 時任恵司さん:
生きた状態の見た目的なものっていうのは、我々プロでもなかなか見分けはつきにくいです。

西尾市は、12月21日に警察から連絡を受け、この店のうなぎの返礼品としての取り扱いを停止している。
(「イット!」12月26日放送より)

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