千葉・柏市で、24歳の女性が同居していた男に殴られ、9月23日に搬送先の病院で死亡した事件で、逮捕前、男が“女性が倒れている”と警察に119番通報をしていたことが新たにわかった。逮捕された男はどのような人物だったのか――。

「生きてるの?」友人の連絡に既読や返信なし

穏やかな表情で写真におさまるのは、同居していた男から暴行を受けたのち、23日に搬送先の病院で死亡が確認された斎藤瑞希さん(24)だ。

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事件を受けて、斎藤さんと同じマンションに住む人は、「皆さんすごくいい方が住んでいるイメージだったので、ショックですし、胸がいっぱいになります」と話す。

斎藤さんには、多くの友人がいたという。「よく(斎藤さんの)家に行って、鍋パーティーとかをしていた」。FNNの取材に応じた斎藤さんの友人の1人はこう振り返る。この友人によると、最近は男性と交際していて、結婚をする予定とも聞いていた。しかし、「(斎藤さんの)SNS上での投稿が1カ月前から少なくなっていて、(やがて)SNSの更新がなくなり、1週間前に『生きてるの?』と連絡したが、既読や返信がなかった」という。

病院に搬送された際、斎藤さんの顔や腕など全身に傷やあざがあったという。しかし、司法解剖では死因が判明せず、死亡推定時期についても明らかになっていない。

中学時代は「問題児」…女性とトラブルおこして退職

9月10日未明、斎藤さんに対し20分間にわたって暴行を加え、けがをさせた疑いで逮捕されたのが小松魁人容疑者(22)。警察への取材で、男の逮捕前の行動が1つ明らかになった。

20分間にわたり斎藤さんに暴行を加え、けがをさせた疑いで逮捕された小松容疑者
20分間にわたり斎藤さんに暴行を加え、けがをさせた疑いで逮捕された小松容疑者

23日、2人が同居するマンションに救急隊が駆け付けたのと同じ頃、「斎藤さんが自宅で倒れている」との119番通報があったが、この通報をしたのが小松容疑者であることが新たにわかったのだ。

同居していた小松容疑者はどのような人物なのか。

「日常的に暴力を振るっていた」「言い争いで胸ぐらをつかんで殴りかかるとか」中学時代を知る人の証言
「日常的に暴力を振るっていた」「言い争いで胸ぐらをつかんで殴りかかるとか」中学時代を知る人の証言

中学時代を知るという人は、「日常的に暴力を振るっていた、先生方に。言い争いで胸ぐらつかんで殴りかかるとか。問題児だったので、みんな怒らせないように(していた)」と証言。また、以前働いていた職場の関係者によると、小松容疑者は職場の女性とトラブルを起こして辞めたという。

調べに対し、斎藤さんにけがをさせた容疑については認めているという小松容疑者。警察は、暴行のあった9月10日から、斎藤さんが病院に搬送された23日までの間の小松容疑者の行動などについても調べを進めている。
(「イット!」9月26日放送より)

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