イギリスのスナク首相は、当初2030年としていたイギリスでのガソリン車の新車販売の禁止時期を2035年に先送りすると発表した。
イギリスでは2020年、ジョンソン元首相が2030年までにガソリン車やディーゼル車の新車の販売を禁止する政策を打ち出した。
しかし、スナク首相は20日、記者会見で「より現実的な方法で排出ゼロを目指す」と述べ、2035年まで禁止を先送りすると発表した。
新築住宅のガスボイラー禁止なども見直すと表明したが、2050年までに温暖化ガス排出を実質ゼロにするという目標は維持するとしている。
イギリスメディアは「総選挙が近づく中、産業界やインフレに苦しむ有権者を味方につけようしている」などと報じている。
（フジテレビ国際取材部）
