南米ブラジルの裁判所は、去年の大統領選挙で敗北したボルソナロ前大統領の被選挙権を2030年まで停止する決定をしました。
ボルソナロ前大統領は再選を目指していた去年7月、大統領選で使われる電子投票システムは「改ざんの恐れがある」と根拠を示さないまま各国大使を招いた場で発言し、その様子がテレビ中継されました。
ブラジルの高等選挙裁判所は6月30日、この行為がメディアを利用した「権利の乱用」にあたるとし、2030年まで全ての選挙での立候補を禁止する判断をしました。
ボルソナロ前大統領はこの判断に対し、「背中を刺されようなものだ」と述べ、上訴する方針です。