神戸市で6歳の男の子、穂坂修(なお)ちゃんの遺体が見つかり、母親の沙喜(さき)容疑者らきょうだい4人が、祖母への監禁などの疑いで逮捕された事件。警察は、次男の大地(だいち)容疑者が家族を支配していたとみて捜査していることが分かった。

「次男の指示で殴った」

きょう26日も、容疑者の自宅では朝から現場検証が行われていた。

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これまでに、きょうだいの1人は、「大地容疑者の指示で、祖母(きょうだいの母親)を殴った」と供述。

また、修ちゃんの遺体が入れられていたスーツケースについては、祖母が「大地容疑者が、きょうだいたちにスーツケースを用意するよう指示していた」と話しているという。

自宅近くの防犯カメラには、6月19日の午後5時前、スーツケースを引いて歩く、帽子をかぶった4人組の姿が記録されていた。

次男の同級生「階段で足かけられ転がり落ち…手が2年間使えず」

FNNは、当時小学6年だった大地容疑者に、同学年の娘がケガをさせられたという男性に話を聞くことができた。

大地容疑者に娘がケガをさせられた男性:
階段の一番上のところで、(大地容疑者が)足を出して、そのまま階段の踊り場まで、うちの子は転がって落ちた。2回手術をして、結局、右手は2年間使えなかった。

この出来事の後、小学校で謝罪の場が設けられたという。しかし…

大地容疑者に娘がケガをさせられた男性:
ケガをさせて悪かったという意味合いのことは全然なかったですね。

付近の住民は、去年の末ごろ、大地容疑者が、このアパートで同居するようになってから一家の様子がおかしくなったと話す。

近隣住民:
その男が去年の暮れにきてから人生が、ワシが大将や、いう感じ。急にガラッと変わった。(修ちゃんも)保育所に一切行かなくなった。

また、その頃から壁を叩くような音が聞こえるようになったという。

近所の人:
ドンドンドン、ものを打ち付けるような感じ。(夜)11時とか12時とか。

6歳児の遺体には10カ所以上の打撲痕 祖母と同日に暴行か

事件は6月20日、子どもたちに監禁されていた、修ちゃんの祖母が、自宅から逃げ出したことから発覚。

祖母を保護した男性:
(目の周りに)クマができてて…。車いすから立って、2、3歩歩いたら、その辺で膝から崩れ落ちた。

自分の母親である、祖母への暴行を指示していたという大地容疑者。

また修ちゃんの遺体には、少なくとも10カ所以上の打撲痕があり、祖母と同じ6月19日に暴行を受けたとみられている。

警察は、祖母と修ちゃんが、日常的に虐待を受けていた疑いがあるとみて、慎重に捜査しているが、容疑者らの供述には矛盾もあるという。

(「イット!」6月26日放送)