5月25日、長野県中野市で発生した立てこもり事件。

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逮捕された青木政憲容疑者(31)は、村上幸枝さん(66)と竹内康子さん(70)をナイフで刺し、現場に駆けつけた警察官2人を猟銃で撃ったとみられています。

2人の女性はなぜ狙われたのか?「めざまし8」は、目撃者や近隣住民を改めて取材しました。

散歩中を襲われたのか?事前直前に起きた“ある変化”

犯行の動機について、「一人ぼっちだとののしられたと思っていた」といった旨の供述をしている青木容疑者。

しかし、犠牲となった竹内さんを知る人は、「本当に明るくて、悪口なんて絶対に言わない人」と彼女を振り返ります。村上さんを知る人もまた「他人の悪口とかは出てこない」人だといいます。

竹内さんを知る人
竹内さんを知る人

青木容疑者の母親が自宅で開催していた「フラワーアレンジメント教室」に通っていたという2人。

近隣住民によると、2人はほぼ毎日、楽しそうにおしゃべりをしながら一緒に散歩をしていたといいます。

事件前日、一緒に散歩する被害者とみられる2人
事件前日、一緒に散歩する被害者とみられる2人

いつも、午後4時前後に散歩をしていたとみられる被害者の2人。しかし、事件直前にこの散歩ルートに変化があったと近隣住民は話します。

近隣住民によると、2人は事件の4~5日前に散歩ルートを変更していて、いつもは左折していた道を曲がらず、直進して容疑者宅の前を通るルートに変えていたといいます。

通報があったのは午後4時半ごろ。2人は散歩中に襲われたのでしょうか?

事件現場となった青木容疑者の自宅周辺は、畑に囲まれたのどかな場所。事件を目撃した人は、そのときの様子をこう話します。

目撃者:
(被害者が)這い上がって逃げてきて、この辺(畑の上)で青木容疑者に捕まって後ろから刺された。「なんでそんなひどいことを、かわいそうなことをするんだ」って言ったんだよ。そしたら「殺したいから殺してやったんだ」って。

青木容疑者は自宅の前で竹内さんを襲い、その後、逃げた村上さんを追いかけて刺したとみられています。

警察は、青木容疑者が一方的に思い込み、2人を待ち伏せして襲った可能性もあるとみて、調べを進めています。

(「めざまし8」5月29日放送)