2月1日の大雪で、岩手県内では道路上で車が動かせなくなる「スタック」が多く発生した。まだまだ雪の季節が続く中、「スタック」したらどうすればよいのか、ロードサービスのプロに対処法を聞いた。

雪が降らない冬の日に比べ“10倍”に

岩手めんこいテレビ・内記和人記者:
大雪の影響で、盛岡市内の道路は凹凸が非常に多くなっています。これにともなって増えているのが、車の身動きが取れなくなる「スタック」なんです

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凍結や圧雪の路面にタイヤがはまり、車が動かせなくなる「スタック」。内陸を中心に大雪となった2月1日、ロードサービスの会社「JAF岩手支部」では、救助を求める依頼があってもすぐに対応ができなかった件数が約100件に上った。これは雪が降っていない冬の日に比べ、約10倍にあたるという。

JAFの日戸一樹さんはスタックの原因についてこう話す。

JAF岩手支部・日戸一樹係長:
大雪後は道路がスケートリンクのようになり、スタックが多く発生する。(路面との)摩擦がなくなってタイヤが空転してしまう

JAFおすすめの「スタック対策」

では、スタックした場合どうするのが効果的なのだろうか。

JAF岩手支部・日戸一樹係長:
「砂」で摩擦をつくり、脱出する形を推奨している

JAF岩手支部の日戸一樹さん
JAF岩手支部の日戸一樹さん

JAFがロードサービスで使う「乾燥した砂」。タイヤとその前後の地面にまくことで、凍結や圧雪した路面との間に摩擦を生み、車が抜け出しやすくなるという。

一方で積雪が深い場合には、砂は効果が薄いため、車の周りの除雪が有効だという。

また、布をタイヤと路面の間に食い込ませる方法は有効なのだろうか。

JAF岩手支部・日戸一樹係長:
(布は)あまり効果はありません。布やフロアマットがタイヤに絡んでしまって処理が大変になる場合があります

日戸さんは、一度に出動できる件数には限界があるため、砂やスコップを備えておくようドライバーに呼びかけている。

JAF岩手支部・日戸一樹係長:
万が一、トラブルに遭ってしまった際の脱出のための道具を車に積んでおくと、この時期はトラブルに遭っても自身でできることもあると思います

渋滞や事故の原因にもなり得る「スタック」。被害を最小限に抑えるための心構えと準備が大切だ。

(岩手めんこいテレビ)

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