“マスク手作り少女”が再びマスク寄付

3月に約600枚もの手作りのマスクを山梨県に寄付して感謝された、中学2年生の滝本妃(13)さん。
今度は、山梨大学の医学部に手作りマスク約250枚を届けた。

この記事の画像(10枚)

今回 寄付したきっかけは…

滝本妃さん:
学長と話したときに、実は医療関係の方にもマスクが足りてないということを聞いて、驚いて

山梨大学の付属校に通う滝本さんは、県に手作りマスクを寄付したのがきっかけで学長賞を授与された。
その際に、医療現場でマスク不足が起きていることを知ったという。

今回作るマスクも医療現場用に改良した。

滝本妃さん:
この布が抗ウイルスのガーゼなので、外の柄とか工夫して、ガーゼと布を中にして合わせて縫っている感じです。

医療現場でも使えるよう、抗ウイルス加工を施したコットンを間に入れて縫っていた。

全国からの応援の手紙がマスク作りの支え

これまでに約900枚を手作りして、寄付してきた滝本さん。
反響が多い一方で批判的な声もあったことから、縫うのをやめていた時期もあったという。

そんな時支えになったのは、マスクを受け取った人からの手紙だった。

滝本妃さん:
手紙を送ってくださる方がたくさんいて。
やっぱりもっと作って、自分も役にたつことはやらなきゃっていう思いになって。

手紙は北海道や愛知県など、全国から届いている。中には5歳の女の子からの手紙もあったという。

たくさんのメッセージに支えられ、再びマスク作りに取り掛かった滝本さん。そして今回の寄付になった。

4月15日午後、山梨大学では、

山梨大学 島田眞路学長:
ありがとうございます

滝本妃さん:
内側のガーゼは抗ウイルスのコットンを使ってます。

山梨大学 島田眞路学長:
病院のスタッフに早速配りたいと思ってます。

将来の夢は“医者”

そんな滝本さんの将来の夢は…

滝本妃さん:
幼稚園の頃からずっと医者になりたくて。一応英語は得意としているので、英語ができる医者になりたいと思っています

加藤綾子キャスター:
本当にすごい行動力ですし、この奉仕精神というのはどこから生まれてくるのか。
本当に頭の下がる思いですよね。

中村牧子 慶応大学教授:
利他的な行動をして、互いに支え合う、互恵性という言葉があります。今こそ、そういうことが必要だと思います。
また、そういう精神を持ち合わせている彼女のような人にぜひお医者様になってもらって、将来多くの人たちの支えになってもらいたいと本当に思いました。素晴らしいことですね。

加藤綾子キャスター:
今何が必要かと、相手のことを考えて…ご自身のお小遣いの中からこれまで900枚くらい作っているということですから、なかなか簡単にできることじゃないですよね。
滝本さんには夢を追いかけて、ぜひ素晴らしいお医者様になってほしいと思います。

(「Live News it!」4月15日放送)