東京・江戸川区の無人販売店で10日、ショーケースにある全ての“つけ麺”を袋いっぱいに詰めて盗む“在庫一掃つけ麺泥棒”の犯行の一部始終が防犯カメラに捉えられていた。驚くべきは被害に遭った店が警察署のすぐ隣にあったことと、パトカーが店の前を通過したにも関わらず躊躇せず窃盗したこと。専門家は「確証バイアスを“逆手”に取った犯行かもしれない」と指摘する。

警察署の隣で白昼堂々の犯行

10日、東京・江戸川区にある無人販売店の防犯カメラが捉えたのは、ショーケースにあった全てのつけ麺を袋いっぱいに詰めて盗む“在庫一掃つけ麺泥棒”だ。

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午後2時過ぎ、「無人ホルモン直売所小松川店」に自転車で来店した男は、ヘルメットをつけたまま、マスク姿でビニール袋を手に持ち商品を見渡すと、マスクを外し指をペロリとすると袋を開き始めた。

店内には複数の防犯カメラがあるにも関わらず、“あごマスク”のまま白昼堂々犯行に及んだ。

無人ホルモン直売所小松川店のオーナーは「つけ麺8個在庫あったんですけど、8個全部持っていった」と話す。1個1000円のつけ麺の在庫を一掃するかのように窃盗したこの男。

さらに犯行中、店のすぐ外にはパトカーが通過。それもそのはず、この店の場所は警察署のすぐ隣だったのだ。

しかし男は、パトカーを気にする様子があるものの、手を止めることはなかった。そして、男は料金を支払うことなく、そのまま店を後にした。

専門家「確証バイアスを“逆手”に取った犯行」

なぜ、男は捕まるリスクが高いこの店で犯行に及んだのだろうか。

犯罪心理に詳しい明星大学の藤井靖教授は「確証バイアスを“逆手”に取った犯行かもしれない。つまり警察署が近いから、決して万引きをする人なんていないだろうと(お店とか)周りの人が思ってるところをあえてつくというか」と指摘する。

店のオーナーは今後、警察に被害届を提出する予定だということだ。
(「イット!」10月22日放送より)

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