2大人気スポーツの野球とサッカー。どちらも一言では語れない魅力あふれるスポーツだ。

4月5日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、『野球vsサッカーSP』と題して、野球とサッカーをこよなく愛する面々が登場し、激論を交わした。

野球チームは、熱狂的な阪神タイガースファンで俳優の佐藤隆太さんをリーダーに、元メジャーリーガーの上原浩治さん、読売ジャイアンツのヘッドコーチ・元木大介さんの妻・大神いずみさん、茨城ゴールデンゴールズの監督で元プロ野球選手の妻でもある片岡安祐美さん、お笑い界きっての野球ファンであるビビる大木さん。

サッカーチームは、サッカー番組のMCも務める俳優の勝村政信さんをリーダーに、元日本代表の鈴木啓太さん、ガンバ大阪・宇佐美貴史選手の妻・宇佐美蘭さん、サッカー解説者の松木安太郎さん、元なでしこジャパンの大竹七未さん、名門サッカー部出身のペナルティ・ヒデさん。

野球・サッカーの魅力は?

まず、それぞれのスポーツの魅力について。

野球の魅力を上原さんは「一発逆転できること。3点差で負けていても、満塁ホームランで逆転できる。5、6点で負けてても時間が無制限なので6点、7点取れる。サッカーは1点ずつの積み重ね。一発逆転がないのが寂しいかな」と明かす。

ビビる大木さんも「サッカーは後半の残り10分で5対0とかだったら、(逆転は)ムリじゃないですか!野球は9回裏、最後まで見られるんです」と後押し。

対して、勝村さんは「’98-99のチャンピオンズリーグで、マンチェスター・ユナイテッドとバイエルン・ミュンヘンが戦って、ラストのロスタイムに2点入れて逆転勝利。そういうこともあるんです!」と反論。

さらに、佐藤さんが「実際に球場で観戦していると、席にいながらビールを頼める!」と競技以外での魅力をアピールすると、勝村さんから「居酒屋でいいじゃないか!」と突っ込まれてしまう。

負けじと佐藤さんが「ビールを頼むときに、隣の人とコミュニケーションが取れる!通路側の席じゃなかったら、売り子さんに支払うときに、隣の人にお金を渡して、その隣の人に渡してもらうみたいな。一体感が出るんです!」と猛アピール。

それを聞いた勝村さんが「サッカーは海外だとスタジアムにビール工場があるところもありますから。出来立てのビールが飲めるんです」と明かすと、その魅力に惹かれたのか佐藤さんは「それはいいですね」と反論できず。

一方、サッカーの魅力を勝村さんは「野球は人気のあるスポーツだけどサッカーの場合は、スポーツを超えて生活と密着している」と熱弁した。

サッカーは上下関係がルーズ?

また、野球がサッカーに、サッカーが野球に対し、“ここがおかしい!”と密かに思っていたことも打ち明けてもらうことに。

まず、サッカーチームのヒデさんは「ファッション」を挙げる。「(野球は)残念なイメージが強いんです。でもサッカー選手はおしゃれ!」と話し、本田圭佑選手の私服と元木さんの私服などと比較する。

ビビる大木さんからは「サッカーは上下関係がルーズ」だという指摘も。それについては鈴木さんが「サッカーは野球と違い、試合の時間が少ない。(その中でコミュニケーションが取れるように)“さん”とか付けずに呼び捨てで呼ぶことが多い。僕も15歳年上の福田正博さんを“フク”って呼んでいました」と話す。

番組MCの浜田雅功さんから「呼び捨てで呼ばれてカチンとくることはない?」と聞かれると、鈴木さんは「試合中はない。でも、ロッカールームで浦和レッズの槙野(智章)にアイス食べながら、『何やってるの?』と聞かれたときはカチンときました」と笑った。

しかし、同じ競技でも性別が異なれば感じることも違う。大竹さんは「確かにJリーガーは食事の席でも先輩につがせたり、後輩がやるべきことをやらない感じもある。私が気づいたときは注意することもあります。ですが、女子はしっかりしていて、先輩がやることは…そんなにない」と少し言葉を濁しながらも、男子との違いをアピールした。

対する野球は、上原さんが「上下関係は厳しい。高校1年生の時に3年生の先輩と話したことがない」とその厳しさを明かす。また、佐藤さんも「(野球をやっていたのは)高校までですけど1年生の時に、自分の視界に先輩たちが入れば、どんなに遠くても、でっかい声で『ちわーっす!』とやらなきゃいけなかった」と話した。

なぜ、ドラフトがあるの?

サッカーチームの鈴木さんからは、「サッカーは自分で所属するチームが選べますが、野球は選べない。誰かに人生を決められるみたいな感じで、それはおかしくないですか?」と野球のドラフト制度について疑問が投げかけられる。

すると、上原さんは「…はい。おかしいです」と、まさかの発言で野球チームも驚く。その理由を「おかしいとは思っていますけど、僕は逆指名でした。上位2人だけは自分で選べました。今だと、ドラフトの3チームが競合になったら、本人がクジを引けばいいと思うんです。そうした方が後悔はない」と提案した。

同じく佐藤さんも「いきなり痛いところを突かれました」と苦笑する。しかし、ビビる大木さんは「誰もシナリオの書けないドラマが生まれたりするんです。それはあのシステムの良いところでもある」とアピールした。

さらに、勝村さんは野球チームに対して、野球選手のセカンドキャリアについて「なぜ、ラーメン店をやっている人が多いのか」と質問。

片岡さんの夫も現役引退後にラーメン店を経営。そこに至った経緯を「海外で食べたラーメンがあまり美味しくなかった、このラーメンの味が世界で成功するなら、日本で作って海外にもっていって美味しいラーメンを食べてほしい、と。ちゃんとしたラーメンへの思いがある」と語る。

また、「うちも儲かっていた時があった」と明かすのは大神さん。元木さんも現役引退後にラーメン店を経営していたが失敗した過去がある。

まず、ラーメン店を始めたきっかけを大神さんは「野球しかやってこなかった人が野球を辞めたときに何をしようと考えて、“お店をやりたい”と自然に思った」と話し、「でも、(失敗は)必要なステップでした。ラーメン店を失敗したことはよかった!」と明かした。

サッカーと野球のお金事情

さらに、野球とサッカーを国内競技人口や世界競技人口、国内観客動員数などの角度から、数字でも分析していく。

国内競技人口は野球が730万人、サッカーは750万人。世界の競技人口は、野球が3500万人、サッカーが2億5000万人と、世界で見ると圧倒的にサッカーが多い。

松木さんはサッカーの競技人口について「世界の共通語と言われるくらいのスポーツですから。アフリカでも南米の奥地に行っても公園にはサッカーゴールが1個はある。FIFAに加盟している国は国連加盟国よりも多い。世界中、ボール1つで楽しんでいる」と話した。

また年俸も比較。国内リーグ最高年俸は野球が読売ジャイアンツ・菅野智之選手の6憶5000万円、サッカーはヴィッセル神戸・酒井高徳選手で約1億4000万円。世界最高年俸は、メジャーリーグでは、エンゼルス所属のマイク・トラウト選手で約41億円、サッカーはFCバルセロナ所属のリオネル・メッシ選手の約59億3500万円。

さらにメジャーリーグの年金についての話題になり、上原さんは「僕の場合は60歳過ぎくらいから年間2000万円くらいもらえるようになっています。1日でもメジャーにいたら1日分の年金がもらえます。10年が満期で1年いるとその10分の1もらえます」と明かす。もし、65歳になる前に亡くなった場合は、その権利は妻へといくという。

しかし、日本のプロ野球にはこうした制度はないといい、大神さんは「現役の時に年金制度が終わったんです。主人が現役の時にコツコツと年金を払っていたんですけど、ある時にその制度がなくなりまして。今までの分を返されたんです。だからゼロなんです」と苦笑した。

サッカーの収入では海外の場合、年俸以外にも臨時収入があるといい、宇佐美選手の妻・蘭さんは「驚いたのは夫がバイエルン・ミュンヘンに所属したとき。チャンピオンズリーグの決勝でベンチに入ったのですが、その月の収入が合わせて1000万くらい。ベンチ入りだけでこんなに?と驚きました」と話す。

だが、女子の選手のお金事情はどの競技も厳しい。大竹さんは「2011年になでしこジャパンがW杯で優勝しても飛行機はずっとエコノミー。男子はプロなのでビジネスクラス。なでしこはW杯で優勝しても、五輪でメダルをとってもずっとエコノミーでした」と話した。

片岡さんも「女子野球も実はW杯で6連覇しているんですけど、飛行機はエコノミーです。私が最初に日本代表に選ばれたときは合宿が年に2、3回あったのですが、お金が無いから2泊3日でしかできない。交通費も自腹。海外遠征などに行くときも、ドリンクとかのチーム道具を自分たちのスーツケースに入れて。超過しなくてもいいように、自分たちの荷物を減らして入れて運んでいました」とスタジオの面々を驚かせた。

野球、サッカー、この2つのスポーツを愛する面々が激論を交わしても、なかなか決着がつかない。一つだけわかったことは、どちらも魅力あふれるスポーツだ。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)