韓国の新興宗教の教祖が土下座で謝罪

「国民の皆様に伏しておわびいたします」と、土下座で謝罪したマスク姿の人物。韓国の新興宗教「新天地イエス教会」のイ・マンヒ教祖(88)だ。

 
 
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感染者数4212人と、世界2位の規模となっている韓国では、イ教祖率いる宗教団体の信者ら3000人近くが感染。

 
 

ソウル市は殺人罪で刑事告発

ソウル市は3月1日、イ教祖や教団幹部を「殺人罪での刑事告発」に踏み切った。

 
 

異例の刑事告発についてソウル市のパク・ウォンスン市長は「教祖らが検査を避けて潜伏し、防疫当局に積極的に協力する措置もとっていない」と主張。刑法上の「未必の故意による殺人」にあたるとしている。

 
 

イ教祖は2日午後、教団施設前で会見を行った。

イ・マンヒ教祖:
コロナ事件に関し(信徒の)代表として国民の皆さまに心から謝罪したします。我々は力の限り最善を尽くして政府への人的・物的支援を惜しみません。

 
 

2回土下座をし、謝罪したイ教祖。一方的な会見終了に報道陣が抗議すると…

イ・マンヒ教祖:
静かにしましょう!静かに!

と声を荒らげた。

 
 

“大人数密集して礼拝”で感染拡大か

1984年に設立された新天地イエス教会は、信者数が推定21万5000人の宗教団体だ。

 
 

信者らの礼拝は間隔を詰め、直接床に座って行うスタイル。これが感染拡大を助長したと批判を浴びている。

 
 

ソウル市長による殺人での刑事告発。

しかし、市の防疫当局からは…

防疫当局の会見:
(刑事告発が)かえって防疫において否定的な効果が出てくることもある

 
 

告発により、信者らが潜伏する恐れもあり、むしろ新型コロナウイルス終息に向け、悪影響を指摘する声が上がっている。

(Live News it!3月2日放送分より)