新型コロナウイルスが感染拡大し、世界各国で危機が高まっている。
世界116の国と地域で感染者は11万人を超え、死者も4000人超に達した(FNN調べ)。
ニューヨークでは州兵を動員、対象地域の”封じ込め”を図る
感染者が173人に達した米・ニューヨーク州では、「事実上の“封じ込め」を開始。
ニューヨーク市近郊のニューロシェルでは、3月12日から2週間、感染者の急増箇所から半径約1.6kmの範囲にある学校や教会など、人が多く集まる施設を閉鎖している。
この封じ込めには、ニューヨーク州兵が動員され、対象地域では消毒作業のほか、住民への食事の配送が行われるという。
現地では、新型コロナウイルスへの対応で消毒液が不足しており、コンビニで売られている消毒スプレーを使った少年がやけどを負う事故も発生。店のオーナーが逮捕される事態に発展している。
また、中東のパレスチナ自治区・ベツレヘムでは、感染者7人が確認され、非常事態宣言を発動。
真夜中にピックアップトラックを走行させ、兵器のような長いノズルから消毒剤を散布するといった対策を取っているという。
韓国ソウルでは最大規模の集団感染が発生
韓国の首都ソウルでは、コールセンターで新たな集団感染が発生。
これまでに従業員と家族、合わせて93人の感染が確認された。市内の集団感染としては最大規模だという。
同国では、南部の大邱(テグ)市で、新興宗教「新天地イエス教会」の信者らに端を発する集団感染が問題となったばかり。
大邱に続くソウルでの集団感染をきっかけとして、人口2600万人が集まる首都圏に感染が広がってしまうのか、懸念が高まっている状況だ。
(Live News it! 3月11日放送分より)