カレイが華麗に立った!

魚のカレイと言われたら何を思い浮かべるだろうか。一般的には海底をはうようにして泳ぐ姿を想像する人が多いと思うが、仙台うみの杜水族館のババガレイが少し変わった泳ぎ方をしていて話題になっている。



「バックヤードのカレイたちがかわいすぎて皆さまにぜひ見てもらいたい。」
と仙台うみの杜水族館の公式Twitterが投稿。

動画を見てみると、カレイが体をくねらせながら立ち泳ぎしている姿が確認できる。
海底をはう泳ぎではなくこんな泳ぎ方もできるのか…

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投稿には「カレイなる立ち泳ぎですね」や「食べちゃいたいくらい可愛い」などのコメントが寄せられ、6万6000超のいいねが付いている。(1月8日時点)

また、動画をよく見てみると、正面から見るカレイの顔は結構かわいい。そして、口から水を吹いたり、こちらを見つめていたりと何かを訴えているようにも見える。一体カレイは何を訴えているのだろうか。
仙台うみの杜水族館にお話を伺った。

真相はエサのおねだり

ーー動画を撮影したときの状況は?

バックヤードの予備槽の横を通りがかった際にパチャパチャと音がしていたため、覗き込んだところ、中のカレイが立ち泳ぎしながら顔を水面にあげて水を吹いたりしてアピールしていました。正面を向き、ヒラヒラと立ち泳ぎするその姿がかわいらしかったので携帯で撮影しました。

ーーカレイは立ち泳ぎをして何をアピールしている?

エサをねだっています。


ーー立ち泳ぎをしている姿をみてどう思った?

「こんな泳ぎもできるんだ」、「意外と人懐っこいんだ」と驚きました。

ーー立ち泳ぎの姿を見たのは初めて?

撮影者である副館長は初めてでした。飼育スタッフとしては何度も見ています。

口をパクパク

バックヤードツアーで見学可能に

ーー一般のお客さんは立ち泳ぎの姿を見ることができる?

通常は見られない場所にありますが、Twitterの反響が大きかったこともあり、2020年1月6日からバックヤードツアーのルートに組み込んで見学できるようになりました。

ーー普段はどのようにしていることが多い?

何もないときは底に沈んでいることが多いです。


ーー他に変わった行動をすることはある?

底でもコブラのように顏を持ち上げたりするのを見かけます。

ーー仙台うみの杜水族館にとってカレイはどのような存在?

ババガレイは三陸地方を中心に「ナメタガレイ」の名で知られており、同地方での年越しに欠かせないものとなっています。「カレイ= 家例」と書いて、家に代々伝わるしきたりという意味に繋がります。冬のカレイのメスは子持ち(卵がある)で、「子宝や子孫繁栄」の縁起物。カレイの卵は金色に近い色をしているので、「黄金色=小判=商売繁盛」という縁起物です。

宮城県では、年取り魚として大晦日に食べる風習があるなど東北地方の三陸沿岸では縁深い生きものです。食材や釣りの対象として思われがちなカレイですが、地元宮城と縁深い生きものであったり、ババガレイの優れた遊泳力により今回のような立ち泳ぎを披露してくれたり、意外にかわいい正面顔を向けてくれたりと、魅力的な部分も知ってもらいたいと思います。

口から水を発射

仙台うみの杜水族館のババガレイは、約1年前に地元魚業者から入手したもので、バックヤード水槽で飼育をしていた個体を飼育員が手などを使いエサを与えていた所、積極的にエサをおねだりしに水面まで上がってくるようになったということであった。

ババガレイは展示を検討中で今はバックヤード水槽で飼育されているということだが、Twitterの反響を受けて、水族館の裏側を飼育員と一緒に探検することができる「バックヤードツアー」でカレイを見学することができるようになったので、華麗な立ち泳ぎを見たい方はツアーに参加してみてはどうだろうか。

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