基本的な疑問に答えるQ&Aを公開中
中国・武漢市で発生し、感染が拡大している新型コロナウイルス。
中国本土での感染者は7,711人、死者は170人になった(1月30日現在)。
日本では、武漢よりチャーター機で帰国した40~50代の男女3人から、新型コロナウイルスの陽性反応を確認。このうち2人に関しては発熱などの症状が出ておらず、感染していながら症状がない“無症状病原体保有者”として国内で初めて確認されたケースとなった。
厚労省の担当者は会見で、ヒトからヒトへの感染について認めたが、現時点で日本国内においては「広く流行が認められる状況ではない」とした。
だが、新型コロナウイルスについては、その不安の大きさから、インターネット上には「バナナを食べると感染する」といった荒唐無稽なものから「致死率は15%」「突然倒れて吐血する」といった、不安を煽るフェイクニュースも流れ始めている。
そんな中、 厚生労働省は公式サイトにて「新型コロナウイルスに関するQ&A」を公開している。

このQ&Aで取り上げられているのは、たとえば
Q.潜伏期間はどのくらいの長さですか?
A.潜伏期間は現在のところ不明ですが、他のコロナウイルスの状況などから、最大14日程度と考えられています。
Q.予防法はありますか?
A.一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗いなどを行っていただくようお願いします。
など、 新型コロナウイルスの性質についての解説や、予防法などの情報まで。
さらに、厚労省では 1月28日より電話相談窓口を設置。「ウェブサイト等と合わせて、正確な情報発信に努めて参ります」としている。
電話番号:03-3595-2285
受付時間:9時00分~21時00分(土日・祝日も実施)
また、 首相官邸の公式サイトも「新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~」として、関連ページを公開中。

「 『手洗い』や『マスクの着用』を含む『咳エチケット』などの通常の感染症対策が重要です」として、正しい手洗いの方法や、マスクの着用方法などを紹介している。
「過剰に心配することなく…」厚労省が呼びかけ
厚労省は今回の新型コロナウイルス関連肺炎の発生について、「国民の皆様へのメッセージ」を公式サイトで公開。
「新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、ヒトからヒトへの感染が認められましたが、現時点では広く流行が認められている状況ではありません。
国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策に努めていただくようお願いいたします」と呼びかけている。
連日報道される、新型コロナウイルスに関するニュース。
SNSを中心に情報収集を行っている人も多いだろうが、Twitterでは現在「コロナウイルス」「新型肺炎」などのキーワードで検索すると、厚労省の公式Twitterアカウント(@MHLWitter)が紹介される。

【#新型コロナウイルス 関連肺炎について】
新型コロナウイルス関連肺炎に関する情報を掲載しています。
■詳しくはこちらをご覧ください。https://t.co/oYskU9DJoR— 厚生労働省 (@MHLWitter) January 22, 2020
過剰に不安を煽る投稿や、デマ・フェイクニュースの可能性がある情報に出会った時は、慌てて拡散せずに各省庁から公開されている情報と照らし合わせ、正確な情報を入手するよう心掛けていただきたい。
厚生労働省 : 「新型コロナウイルスに関するQ&A 」
首相官邸 : 「新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~」
