お客さんの“靴”をめぐり熱い攻防?

予想外の行動に、思わず笑ってしまったり、慌てたり…“読めない”ところも魅力的な動物たち。
今、そんな動物と人間の“ある攻防”が、Twitter上で話題になっている。



「来園者の靴を舐めたいコンくんと、させまいとするおねえさん」

Twitterユーザーの雪耶(@eskatze)さんが投稿した写真に写っているのは、伊豆シャボテン動物公園で飼育されているミナミコアリクイの男の子「コン」くん。

画面左端に写っている来園者に近付いていき、靴まであとわずかのところで…しっぽをがっちりと飼育員に掴まれ、阻止されてしまった様子がとらえられている。

その無邪気な姿と、飼育員さんの手慣れた様子は「かわいい!」「まさかのしっぽ掴み!」と大人気に。さらに「くつが…くつがなめたいんです!」と“吹き替え”する人も現れ、3万件を超える「いいね」が付いた。(2月18日現在)

(画像:雪耶(@eskatze)さん)

靴にまっすぐ注がれる視線から、コンくんの情熱を感じるが…その情熱が確かなものであることを証明してくれそうな投稿は他にも。

Twitterユーザーのうさ@カピバラだらけ(@usa0831)さんが投稿した動画には「飼育員さんと戯れるコン君」として、飼育員さんの長靴をがっちりとホールドして離さない姿が…



長靴を背面ホールドからの…(画像:うさ@カピバラだらけ(@usa0831)さん)
がっちりキャッチ!(画像:うさ@カピバラだらけ(@usa0831)さん)

長い爪でしっかりと長靴をつかまえたコンくんは、飼育員さんが足を左右に振っても全く問題なし。「やめて、穴あく~」とこぼす飼育員さんを横目に、ご満悦の様子を見せている。

どうやら靴への執着は本物のようだが、コンくんがこんなにも「靴大好き」な理由は一体?
さっそく、伊豆シャボテン動物公園にお話を聞いてみた。

“アリクイ見知り”で人が大好き!

――コンくんのプロフィールを教えて?

2019年3月5日に誕生した、男の子です。父「ドン」と母「ココア」の名前にちなみ「コン」と名付けられました。
甘えん坊、怖がりで、“アリクイ見知り”をしますが、人は大丈夫です。


――ミナミコアリクイってどんな動物?

変わった体の構造をしており、特徴的な爪を器用に使い、アリ塚を壊したり掘ったりします。声を出せないので、鼻息をたててコミュニケーションをとる動物です。
親個体は器用に爪を使って高いところに登ることもできます。しっぽだけでぶら下がったりもできます。狭いところも好きです。

やはり飼育員さんの靴が気になる?(画像:伊豆シャボテン動物公園)

――写真のコン君はやはり「靴をなめたい!」と思っている?

靴も気になるようですが、人に興味があるので、ひとにかまってもらいたいところです。靴をなめるのは、愛情表現の一種かと思います。好きな飼育員の靴をなめます。


――では、靴にがっちりしがみついているのも、かまってほしがっている?

しっかりと捕まえるというのは赤ちゃんの習性かと思われます。しがみつくというよりは、つかむというほうが良いかもしれません。
ただ、コンはどちらかというと人が大好きなので、遊んでほしい欲求が強いと思います。「行かないでーあそんでー」といったところでしょうか。

飼育員さんに「遊んで」アピールも…
コロンと転がってしまうコンくん

ミナミコアリクイは、ブラジルやベネズエラ・パラグアイなどの南米北中部に分布する、樹上で生活する哺乳類。
大きなかぎ爪で壊したアリ塚やハチの巣から、40cmほどにもなる長い舌を使って、アリや白アリ・ハチなどを食べる動物だという。

そんなミナミコアリクイのコンくんがお客さんにぐいぐい迫っていたのは、「かまってほしい!」というラブコールだそう。
コンくんは特に人が大好きな子ということで、靴をなめることは愛情表現の一種。「靴自体が好き!」というわけではなく、お客さんへの興味と愛情がこもった行動だったようだ。

ちなみに、コアリクイといえば二本足で立ち上がって両手をいっぱいに広げる、どこか可愛らしい“威嚇ポーズ”を見たことがある人も多いだろうが、コンくんはその威嚇ポーズをせず「遊んでポーズ」をしてしまうほどの甘えん坊なのだそうだ。

飼育員さんに抱っこされて“威嚇ポーズ”に近い状態に?

弟のトトもいたずら心が芽生えてきました

――靴をなめて愛情表現…というのはコンくんだけがする?

父のドンくん、母のココアちゃんは狭いところに顔をつっこみたがるので、靴が好きというよりは狭いところが好きですね、習性かなと思います。弟のトト(2019年11月に誕生)はまだわからないですが、好奇心旺盛でいたずら心が芽生えてきました。

背中に乗っているのは弟の「トト」くん

ちなみに、掴まれてピンと張っていたコンくんのしっぽだが…ミナミコアリクイのしっぽは体重を支えるためにとても丈夫にできているそうなので、安心していただきたい。

コンくんならではの愛情表現の“靴ペロペロ”をめぐる攻防の様子が話題となっていることは飼育員さんも知っていたそうだが、ストレートな愛情表現をしてくれる動物と、飼育員さんの絶妙なかけ合いが思いがけない笑いを呼んだ、今回の投稿。

伊豆シャボテン動物公園では、コンくんをはじめ約140種類の動物たちが間近で見られるということで、ぜひ直接足を運んでみてほしい。

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