「牛乳パックは計算すると1リットル入っていない」という投稿が相次ぐ

「牛乳パックに1000mlと書いてあるのに計算すると955mlしか入っていない!」(ツイッター)など、牛乳パックは1リットル入らないという驚きのSNS投稿が今相次いでいる。これが本当であれば家計にとっても一大事だが…。

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きっかけはある小学校の先生が算数の授業で子どもたちに出した問題:「牛乳パックに入っている牛乳の量は?」というものだっだ。

その中で取り上げられたのが、一般的な1リットルの牛乳パックの大きさ。
縦と横の長さは7センチで、高さは19.5センチだ。これをもとに3つの辺を掛けて入る牛乳の量を計算すると…約955立方センチ。
つまり955mlしか入らないというのだ。

なぜか45ml少ない牛乳パックの謎に、ネットでは「我が家では1日で1リットルがなくなる。牛乳の水増しは困る」(ツイッター)などの投稿が。

取材班が実際に計ってみると1リットル入っている

そこで取材班はこのパックについて製造メーカーに聞いた。

トモヱ乳業・小川澄男専務取締役:
底面積×高さでわずかに1リットルに足りない。

しかし、その中身については…

トモヱ乳業・小川澄男専務取締役:
間違いなく1リットル入っている。

ちゃんと1リットルの牛乳が入っているという。取材班が実際に計ってみると…表示の通り1リットル入っていた。

では差の45mlはどこに入っている?街の人からは

30代女性:
牛乳パックの三角の部分に入っているということ?

60代女性:
三角のところに入ってる?違うか…

しかし、パックの中を見てみると、三角の部分には牛乳は入っていない。では、一体どういうことなのか?

実はこの謎について、日本乳牛協会が説明をしている。
それは、「牛乳をパックに入れると中に圧力がかかり、膨らむ。そのため、パックは955mlでも、膨らみの分だけ量が増え、1リットル入る」というのだ。

食品表示への関心高く拡散

学校の授業がきっかけでたちまち物議を醸すこととなった今回の謎。
マーケティングアナリストの原田曜平氏はその背景に食品表示への関心の高まりがあると指摘する。

マーケティングアナリスト・原田曜平氏:
自分が体に入れるものですから、そういう社会問題が取り上げられればひ日頃から自分たちも意識するようになるので、身近さというのがネット上で盛り上げる前提条件になると思う。

教育経済学者・中室牧子氏:
授業の中で身近なものを題材にして勉強するのはとても良いことだと思う。教科書的な解答と現実は違う。もし子どもたちがそういうことを学ぶきっかけになったら素晴らしいと思う。

(Live News it! 1月20日放送分より)

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