宅配業者を装った窃盗事件で男らが逮捕された。

「道が狭くて取りに来てもらえますか」

警察に連れられてうなだれるように歩く男、無職の竹内拓美容疑者(36)。

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2021年3月、3人の少年らと共謀して東京都調布市の高齢女性の自宅から現金などを盗んだ疑いで逮捕された。

竹内容疑者らが使った手口は、コロナ禍で需要が増す宅配業者を装うことだった。

宅配業者を装った少年:
佐川急便です。道が狭くてトラックが入れないので取りに来てもらえますか?

女性は、指定された場所に向かうため家を出る。すると犯人は、その隙に窓ガラスを割り女性宅に侵入、犯行に及んだとみられている。

女性が自宅に戻ってきたときには、現金約12万円と約21万円相当の貴金属などが盗まれていた。

窃盗があった当日のインターホンの映像には、作業着を着た男がキョロキョロと辺りを見回している。

竹内容疑者らは、電話を受けた女性が家から出た後、誰もいないことを確認するためインターホンを鳴らしていたとみられている。

犯人逮捕の一報に、被害に遭った女性は胸をなで下ろす。

被害に遭った女性(87):
安心しました。捕まらないうちは何となく気分も,夜になったら不安で寝られないとか

同様の手口30件以上被害

宅配業者を装った窃盗事件。

同様の手口の被害は、2021年3月から4月の間に首都圏や東海地方で相次ぎ30件以上発生。被害総額は約1100万円に上る。

竹内容疑者は警察の調べに対し、「3人一緒に泥棒をしたことは間違いない。指示を受けてやった」と容疑を認めている。

警視庁は、この春から相次いだ同様の手口による窃盗についても、竹内容疑者らの犯行とみて指示役の行方を追っている。


(「イット!」6月23日放送より)