こちらの中学生もうひとつの顔が。
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堀内文翔さん:
ユーザーは100名を超えてお店も10店舗。
3日前くらいに3店舗増えた
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中学生の起業家を生み出すIT企業が行う授業とは。
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中学生の起業家
東京・多摩市にある家庭居酒屋「絆」。
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この店が導入しているのが「リアルタイムクーポン」。
来店客が少ない時などに、すぐにクーポンを発行できるサービスだ。
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家庭居酒屋「絆」店主・小泉良司さん:
どうしても、仕込み過ぎちゃったとか、あとは急に雨が降ってきて、お客さんが期待している通り来なかったりとか、お客様にクーポンを出すことによって、来てもらいやすくするために使っている
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スマホで入力するだけで簡単にクーポンを発行できるこのサービス。
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考案したのは、都内に住む中学3年生の堀内文翔さん(14)。
両親と一緒にこの居酒屋に通う中で、飲食店の課題に着目した。
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堀内文翔さん:
お客さんがほぼいない状況で貸し切り状態だったりとか、あるいは行ってみたらほぼ満席状態とか。
居酒屋は特にお客さんの波が激しいという課題があって、それを僕が少しでも解決できたらいいなと思って考えた
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「起業ゼミ」の狙い
このアイデアを実際のサービス化へとサポートしたのは、堀内さんが通うドルトン東京学園の「起業ゼミ」という選択授業。
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この授業では、起業するためのプロセスを学ぶことができる。
IT企業のガイアックスから講師を招き、生徒が考案した起業アイデアを実際に検証するなど、主体的に学べる授業になっているのが特徴。
起業ゼミの中では、事業としての投資を決めるためのプレゼン大会が行われ、「リアルタイムクーポン」を考案した堀内さんの事業にガイアックスから200万円の投資が決まった。
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堀内文翔さん:
最初、起業というイメージが大人になってからやるのかなと思っていたが、起業というのは何歳からでもできるというのを聞いて、起業家ということが将来の夢の1つに入っている
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学ぶだけでなく本格的に事業を開始してしまう起業ゼミ。
中学生から学べる環境が、新たな起業家を多く生み出すために重要だという。
ガイアックス スタートアップスタジオ責任者・佐々木喜徳さん:
起業家をたくさん生み出していくことをするためには、大学生からではもう遅くて、中学生から土台を作っていく必要があると考えて取り組んでいる。
(中学生は)固定観念がないので、思いつくアイデアがとても柔軟なのと、最初に考えたアイデアにそれほど固執せず、2度、3度、授業の中でアイデアをブラッシュアップしていたりするので、本当に柔軟だなと思っている。
まっさらの状態から起業という選択肢があるということを知ってもらうということが大事だと考えている
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「リバース・メンタリング」に期待
内田嶺衣奈キャスター:
こんな授業があったら私も受けてみたかったなと思いますが、松江さんはこの取り組みをご覧になりますか。
デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
私も受けてみたかったですね。
若い世代からベンチャーということに触れてみると、人生の選択肢を大きく広げると思うのです。
実際若い人は大人になったら「会社に入る」というイメージが定着していると思いますが、「会社をつくる」という選択肢を持ってその先の人生を歩める。
これはかなり人生の幅も広がりますし、勇気も出てきます。
ベンチャーを興す、起業する、という心理的なハードルが下がりますから、いろんな意味でチャレンジしていこうって意識が高まっていくのは非常にいいことだなと思います。
内田嶺衣奈キャスター:
若くしてチャレンジする、若いからこその強み、というのはどういったところにありますか。
デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
固定観念に縛られずに願望から発想できる。
これが最大の強みだと思うのです。
特に大人になりますと、何ができるかできないかというところを先に考えて実現性に縛られて大胆な構想ができなかったりとか、自由な発想が縛られてしまうという弱みもあると思いますが、若い世代に関してはゼロベースから願望から発想することが自然にできますから、その中に大きな構想だとか、イノベーションの種になるようなアイデアも出していくこともできる。
大人にとっても学ぶべきものはたくさんあるのではないかなと思います。
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内田嶺衣奈キャスター:
若くしていろいろ浮かんでくる柔軟な発想を今後社会にどういうふうに生かしていけばいいのでしょうか。
デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
これを社会に広げていくための1つのキーワード「リバース・メンタリング」こういった手法に期待したいです。
通常「メンタリング」と言いますと、経験豊富な人が若い人に対して助言とかアドバイスをしていく。
こんな人材の育成の手法を言うのですが、「リバース・メンタリング」は逆で、若い世代から上の人がどう学んでいくのか。
こういったやり方なのです。
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デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
最近企業もデジタル化が推進していく中では、デジタルの感度とか技術的に知見がある若い人からどんどん上の人は学んでいこう。
こういったやり方というのをやり始めた企業が増え始めてきているのですが、これからは企業だけに閉じるのではなくて社会全体にこの発想を広げていく。
若い世代の大胆な発想とか純粋なアイディア、こういったものを上の世代が学んで形にしていく。
世代間の交流をすることによって日本全体としての構想力を高めて活力を作っていく。
こんな日本にしていくことに期待したいというふうに思います。
内田嶺衣奈キャスター:
どの世代からも学ぶことはたくさんあります。
若いうちから実際に触れられるというのは大きなメリットです。
子どもたちの視野や未来への選択肢を増やすために、こういった形で大人がサポートする取り組みが広がっていくといいなとは思います。
(「Live News α」 5月7日放送分)