駅ナカでベビーカーを貸し出す実証実験を開始
JR東日本は19日、駅ナカで利用客にベビーカーを貸し出す実証実験を始めた。
期間は19日から10月20日までで、ベビーカーがレンタルできるのは、東京駅、品川駅、新宿駅、上野駅の4駅にある手荷物預かり所。
ベビーカーはピジョンの「Runfee」と「Bingle」の2種類を用意している。
ベビーカーは駅ナカでの移動や買い物を快適に楽しむ目的で提供され、利用料金は1回500円。
手荷物預かり所の営業時間内であれば利用可能で、手荷物預かり所の営業時間は東京駅と品川駅が午前10時~午後8時、新宿駅が午前11時~午後9時、上野駅が午前10時~午後7時となっている。
レンタルには事前予約が必要で、予約締切は前日の午後4時までとなっているが、当日、空きがあれば、その場でレンタル可能なのだという。
子連れ客は家からベビーカーで出かけることが多いかと思うが、どのような場合の利用を想定しているのか?
JR東日本の担当者に話を聞いた。
抱っこひもで移動する人などの利用を想定
――この実証実験の目的は?
子育て世代の方々が快適に移動できるよう、「子供たちと気軽に外出できる社会」の実現に向けて、駅ナカなどで気軽にお買い物を楽しむことができるサービスを提供します。
――手荷物預かり所の営業時間内であれば、レンタルしたベビーカーで駅の外に出てもよい?
営業時間内の利用であれば、ご使用エリアの制限はありません。
――駅ナカでのベビーカーレンタルは、子連れ客のどのような場合での利用を想定している?
利用する時間帯の混雑状況や交通手段を踏まえ、ベビーカーでなく、抱っこひもなどを利用して移動される方のご利用を想定しています。
具体的には、最寄り駅まで自転車で移動されるため、物理的にベビーカーを持参できないなどの状況が想定されます。
立川での実証実験でニーズが明確になった
――実際に子連れ客から要望があった?
お客様からの要望が契機ではないのですが、今年7月17日~19日まで実施した立川での先行実証実験の際にニーズが明確になったため、今回の実証実験の運びとなりました。
――立川での実証実験では、どのような反応があった?
以下が利用した方の声です。
「雨が降りそうで、仕方なく抱っこひもで外出したが、ベビーカーのおかげでスムーズに動けた」
「バスや電車に乗る際は場合によっては畳む必要があり、大変だった。目的地でレンタルできるのはありがたい」
「普段は抱っこひもで移動し、商業施設ごとにベビーカーを借りるが、利用エリアの制限がないので、商業施設ごとにベビーカーを借りる必要がなく、よかった」
東京駅、品川駅、新宿駅、上野駅の4駅で始まった、ベビーカーを貸し出す実証実験。
抱っこひもで移動する人などの利用を想定しているようで、実証実験を経て事業化に向けたサービスの改善、効果検証などを行うという。