TSKとJALのコラボ企画。
JALふるさとアンバサダーの藤田エミさんとお伝えします。
今回は島根県奥出雲町の「秘境駅」で、こだわりのコーヒーをいれ、鉄道ファンだけでなくドライブ客をももてなす女性に出会いました。
訪ねたのは奥出雲町の山あいにある小さな駅、JR木次線の出雲坂根駅です。
出迎えてくれたのは、石川里香さんです。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
こちらはコーヒースタンドでしょうか。
出雲坂根駅スイッチバック珈琲・石川里香さん:
はい、「スイッチバック珈琲」です。
出雲坂根駅にはスイッチバックがあるので、名前をつけました。
名前の由来となったのはこの駅にある「三段式スイッチバック」。
逆Z型に敷かれた線路を列車がジグザグに進みながら中国山地の急こう配を上っていく、全国でも珍しい設備です。
出雲坂根駅だからこその名前を付けたコーヒースタンドは、2025年12月にオープン。
自家焙煎のこだわりコーヒーを出しています。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
コクがあって、まろやかさもあって、おいしいです。
だんだん寒くなってきましたが、列車を待ちながら、このコーヒーを飲んで心も体もほっこりしそうです。
スタンドを開いたのは石川里香さん。
1年半ほど前、夫婦で広島県庄原市からIターンしました。
移住の決め手となったのが…。
出雲坂根駅スイッチバック珈琲・石川里香さん:
広島にいる時に少し体調が悪くて、奥出雲町に水をくみに来ていた。
その水を飲むうちに体調が良くなって、ここに住んでしまいたいと思った。
駅の構内に湧き出る「延命水」。
その昔、100歳を超える長寿のタヌキが好んで飲んでいたと言われ、地元だけでなく、わざわざ県外からくみに来る人もいるのだそうです。
もともとコメ農家だった石川さん。
自分で豆を焙煎するほどの大のコーヒー好きですがコーヒースタンドを経営するのはまさに「畑違い」です。
新しい挑戦へ石川さんの背中を押したのは、この地区の自治会長・糸原壽之さん。
移住者にとっては心強い相談相手です。
奥出雲町坂根自治会・糸原壽之会長:
ぜひ、この地で技を花咲かせてもらいたかった。大きな大きな地域を盛り上げる力になってもらっている。
地域に活気を取り戻すため、乗降客が少なく「秘境駅」とも呼ばれる地元・出雲坂根駅で何かおもてなしができないかと考えていました。
というのも、駅がある木次線は利用者が年々減少、3年前に観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」が引退してからは、特にさびしさが増し、このままでは路線の存続が危ぶまれる状況です。
広島との県境の出雲横田ー備後落合間の1日の平均乗客数は25人まで減少。
「地域の未来のためにも木次線を守りたい」
移住者とも力をあわせて前に進もうと生まれたのがこのコーヒーでした。
コーヒーを購入した乗客:
10分程度、停車するのでコーヒーがあるとホッとできてありがたい。
出雲坂根駅スイッチバック珈琲・石川里香さん:
奥出雲いいな、もう一度来たいなと思ってもらえるように頑張っている。
駅で味わう本格コーヒーは乗客に好評で、多い日には40杯売れることも。
もう「秘境駅」とは言わせません!
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
Q.駅にコーヒースタンドができたことによって、今後この地域がどのようになってほしいですか?
奥出雲町坂根自治会・糸原壽之会長:
このコーヒーの香りを地域はもとより、全国へ。
そしてこの地域が全国から振り向いてもらえればと思っている。
こだわりの1杯から生まれる芳醇な香り…そして、店主の笑顔が紅葉の奥出雲に人を誘います。
JALふるさとアンバサダー・藤田エミさん:
観光客に地域の魅力を伝えようと奮闘されている姿に、深く感銘を受けました。
コーヒーのほかにも地域の皆さんといっしょに新たな「おもてなし」を検討しているということでこれからも楽しみです。
