スペインで28日午前に起きた列車同士の衝突事故。
これまでに少なくとも68人の死亡が確認されるなど被害状況が徐々に明らかになる中、乗客名簿に日本人2人の名前が記載されていたことが分かりました。
現場はスペインの首都マドリードと南部の都市セビリアを結ぶ高速鉄道の線路です。
現地時間28日の午前8時30分ごろ、セビリア方面に向かって走っていた列車が通信障害により信号保安装置が停止したため線路上で停車。
それから20分後、後ろから来た別の列車が追突したのです。
事故発生直後の現場を上空から捉えた映像では、ぶつかり合った双方の車両が脱線していて、複数の車両が横倒しとなった状態。
事故車両の乗客が列車内から撮影した動画。
激しい衝突によって大破した車両の残骸が辺り一面に散乱しているのが分かります。
救助作業が続く事故現場には、スペイン軍の災害救急部隊も到着。
映像では、けがをした乗客の姿なども確認できます。
現地で事故原因として報じられているのは、信号保安装置の停止と人為的なミスが重なった可能性。
スペインの運輸相は「通信障害により安全システムが停止し、赤信号が出ていたにもかかわらず、管制センターが誤って後続列車の運転を再開させた」と説明しています。
現地メディアはまた、衝突した後続列車について、時速200kmを超えて走行し衝突時の速度は100kmを超えていたとも報じています。
双方の列車には合わせて544人が乗車していて、少なくとも68人が死亡、負傷者は183人に上っています。
日本の外務省はこれまでに乗客名簿の中に日本人2人の名前があることを確認していて、現地大使館が安否確認を急いでいます。
今回、事故が起きた路線では、2026年1月にも列車同士が衝突し46人が死亡する事故が起きたばかりです。
この事故も信号保安装置や列車制御システムに異常が発生した後に、人為的ミスにより走りだした列車が停車中の列車に衝突したとみられています。
事故から一夜明けた現場では、引き続き乗客らの救助・捜索活動が続けられています。
