制限速度を80キロ以上オーバーして首都高を運転した罪に問われている世界的ピアニスト・反田恭平被告(32)に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
黒のスーツに身を包み、予定時刻に7分ほど遅れて法廷に姿を見せたピアニストの反田恭平被告。
2025年12月、東京・目黒区の首都高中央環状線の山手トンネルで、制限速度の時速60キロを84キロオーバーする時速144キロで車を運転したとして、道交法違反の罪に問われています。
29日の判決公判では、検察側、弁護側それぞれが新たに証拠を提出したことから、追加の弁論が行われました。
検察側は「80キロ以上の速度超過の裁判ではほとんどが拘禁刑の判決で罰金刑はわずかである」として改めて拘禁刑3カ月を求刑し、弁護側は「反田被告は海外で活躍していて拘禁刑の前科がつくと演奏活動に支障が生まれる」などとして罰金刑が相当であると主張しました。
双方の主張の後、裁判官が反田被告に「追加で述べることはありますか?」と問いかけると、反田被告は「本当にこの度はたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありません。猛省しております。これから長い年月がかかりますが、全ての方に感謝をして生きていきたい」と謝罪しました。
その後の判決で、裁判官は「速度超過の程度は大きく重大な事故に繋がりかねない危険な犯行」と指摘した上で、「海外でも活動するピアニストではあるが活動自体が一切出来なくなるわけではない」として弁護側の主張を退けました。
そして、「最大限考慮しても拘禁刑をもって望まざるを得ない」として反田被告に拘禁刑3カ月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。
判決言い渡しの後、裁判官は「今回は幸い重大な事故にはなりませんでしたが危険な犯行であることは確かです。周りの方の信頼を裏切らないよう活動していってください」と語りかけ、反田被告はうなずきながら聞いていました。
