人口減少などを背景に、増加が続く空き家。管理が行き届かない住宅の対応策が課題となるなか、所有者に代わって管理するサービスが広がりを見せている。
■不動産会社が空き家管理
福島県郡山市の不動産会社「エフジーネットワーク」で、数カ月前から始めたのが「空き家」の管理事業だ。阿部圭佑社長は「空き家は全国で900万戸あり、さらにこれから増加が見込まれている」と説明する。
県外に住んでいて日常的な管理が難しい所有者に代わり、月1回、空き家の状態を確認し所有者に現状を報告する。
■今後は冬ならではの対応も検討
この日向かった住宅は、数年前から空き家となっていて、所有者が今後の活用法を決めるまでの間、管理代行の依頼を受けている。
室内では雨漏りや床のきしみ、盗難被害や野生動物がいないかなど、くまなく点検。さらに、これから冬に向けては水道管の凍結を防ぐための水抜きや積雪の多い地域では雪下ろしなども対応を検討している。
阿部社長は「小さな異変・異常に気づいて、その時に対処できれば大きな問題にもならない。空き家を放置すると問題が大きくなってしまうので、予防型サービスでまずは月1回見に行ってもらうとかしてほしい」と話した。
総務省の最新の調査では、福島県内の空き家は約13万1000戸。住宅全体の15.2%を占め年々増加している。
人口減少や若者の県外流出が進む中、住む人がいなくなった住宅をどう維持し、次の活用につなげていくのか。福島県のこれからの地域づくりにも関わる課題だ。
