9月に、宮城県松島町で地元の住民が中心となって外国人向けの新しい体験ツアーを企画しているという話題をお伝えしましたが、10月17日、実際に外国人の旅行関係者などを招いて体験ツアーが実施されました。
月が輝く暗闇の中、ふんどし姿のツアー参加者たち。
冷たい水をかぶり、身を清める「禊」を体験です。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「とても良い経験でした。やはり精神が大事で…あまり寒くないです」
高橋咲良アナウンサー
「赤くなってますけど…」
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「赤くなってます(笑)」
10月17日、松島町にある「紫神社」で行われた「体験ツアー」。商品化を前に旅行関係者から意見を聞こうと実施されました。
企画したのは地元住民が集まって発足した「松島オプショナルツアー検討委員会」です。
松島オプショナルツアー検討委員会 樫崎希之さん
「町内全部を使った、何かできることはないかと」
委員会発足のきっかけは、町が抱える「宿泊者数の減少」という課題です。
松島を訪れる人の数はコロナ禍前の水準を超える一方、宿泊者数はコロナ禍以降伸び悩んでいて、「日帰り観光」が中心となっている現状があります。
そこで、委員会ではメンバーの職業を生かして、遊覧船などの従来の定番・松島観光とは違った、外国人向けの体験ツアーを企画。
アジアや欧米の旅行関係者が集まる商談会に参加して、インバウンド客のニーズも探ってきました。
高橋咲良アナウンサー
「商談会を経て取り入れたことは何かありますか?」
松島オプショナルツアー検討委員会 樫崎希之委員長
「何回も日本に来ている方は、日本の料理を出されるだけでは『もうつまらない』。それだったら地元の方と一緒に、地元の食材、地元で取れたもので一緒に食事をつくって、そして一緒に食べたい、その土地の風土と一緒に体験したいと言われた」
そこでツアーでは地元の女性たちに協力してもらい、夕食作りを参加者と一緒に行うことに。
宮城風の芋煮や、ずんだ餅などを作りました。
食事の時も交流は続きます。
松島でとれたお米にマグロなどをのせて…地元の人たちに教わりながら、巻き寿司も作りました。
イタリア人を中心に日本旅行を提案するクローマさんは、商談会でツアーに興味を持ち、今回参加しました。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「本当においしくて、楽しくて最高です」
ツアー中には商品化するにあたって新たなヒントも見つかりました。
松島オプショナルツアー検討委員会 中野由美さん
「スタンダードは顆粒だしだけど、プレミアムはだしを取るところからなど差別化して商品化できる。それもやってみないと分からなかったので大変参考になりました」
そして、翌朝。
手伝ってもらいながら白装束に着替える参加者たち。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「わ!烏帽子が、いいね…」
ツアー2日目は、毎年この時期に行われている紫神社の「秋季例大祭」に参加して、地元の人たちと一緒にみこしを担ぎます。
高橋咲良アナウンサー
「青空が広がった秋晴れのもと、紫神社のおみこしが町に向かって出発します」
「神輿渡御」はおよそ6時間かけて、神社のある松島町高城を中心に町内をまわります。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「イタ…これは大変だ…」
思わず本音がもれるクローマさん。
みこしの重さは、およそ1トン。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「皆さんは快く何気なくやっていらっしゃるのですごい。やっぱり慣れているんですね、修業が足りてないです」
紫神社の神輿渡御は氏子の高齢化や人手不足から台車に乗せて行われていましたが、今回はツアー参加者や志波彦神社・塩釜神社の氏子たちの協力もあり、11年ぶりに担いで町を練り歩くことができました。
高橋咲良アナウンサー
「まつりを外部の人と楽しめるのは、地元の方にとってはどう?」
地元の住民
「非常にありがたいこと。自分たちだけでは力が足りない部分がいっぱいありますけれども、皆さんに支えていただけることは非常に有難いこと」
貴重な体験に大満足だったというクローマさんは、早速、お客さんへの販売も視野にいれていました。
イタリア人旅行関係者 クローマ・ダニエーレさん
「文化、宗教、伝統、料理全て2日間で楽しむことが出来ましたので抜群です。皆さんと内容をブラッシュアップしながら今後販売も頑張っていきたい」
今回参加した旅行関係者の意見をもとに、さらに磨きをかけます。
松島オプショナルツアー検討委員会 樫崎希之さん
「これをこうしたらいい、ああしたらいいというのを私たちが会議の中でもう1度もみながら、よかった、また来たいと言われるような松島にしていきたい」
