秋田県道場対抗剣道大会で優勝した秋田市の「雄信館 内山道場」が、10月25日に岩手・花巻市で開かれる全国大会に挑む。チームの流れをつくる先鋒と次鋒を任されたのは、小学6年生と中学1年生の若き剣士たち。伝統ある道場で磨いてきた技と心を胸に、全国の強豪相手に真っ向勝負を挑む。
礼儀と剣の道を伝える雄信館
秋田市泉南にある雄信館 内山道場では、小学2年生から中学1年生まで26人が日々稽古に励んでいる。
道場は1975年、剣道界最高峰の「範士八段」を持つ内山眞さんが創設した。
子供たちに礼儀作法を身に付けてもらい、「剣道を通して健全な心と体を養う」という理念のもと、これまで300人以上の剣士を育ててきた。
現在、道場を率いる佐々木誠代表は「剣道を通して健全な心と体を養っていくというのが内山先生が開館した当初の思い。その思いを卒館生が今の子供たちに伝えていきたい。一番のモットーは明るく楽しくだが、その中でも厳しさを持ってやってほしい」と話す。
県大会優勝でつかんだ全国切符
雄信館は2026年5月に行われた県道場対抗剣道大会の団体戦で優勝し、全国大会出場を決めた。
道場対抗の団体戦は、小学生、中学生、高校生、社会人2人の5人でチームを編成する。幅広い世代が力を合わせて戦うのが特徴だ。
県大会では、子供たちも先輩やOBとともに一本を積み重ね、見事に秋田県代表の座を勝ち取った。
チーム最年少の先鋒 小学6年生の決意
チームの先陣を切るのは、小学6年生の進藤優仁さんだ。
県大会を振り返り、「いつもは同じ学年のチームメイトと試合をするが、OBの方や先輩たちと試合をして、いつもとは違う雰囲気だった。みんなで優勝をつかみ取れてうれしかった」と笑顔を見せる。
全国大会に向けて稽古にも一層熱が入る。
「秋田県代表として、全国の舞台で正々堂々と試合ができればいいと思っている」と意気込む進藤さん。
チーム最年少ながら、堂々とした姿勢で大舞台に挑む。
攻めの剣道で流れをつくる中学1年生
次鋒を務めるのは、中学1年生の竹内朝陽さん。積極的に攻め込み、一本を狙う剣道を持ち味としている。
県大会では、緊張の中でも仲間と声を掛け合いながら戦った。
「5人全員が団結して最後の最後まで諦めずに声を掛け合った。すごく緊張していたが、自分も最後まで諦めずにやることができた」と振り返る。
全国の舞台へ向け、感謝の思いも忘れていない。
竹内さんは「今まで支えてくれた人々への感謝の気持ちを忘れずに、最後の1秒まで自分の剣道を貫き通したい」と静かに闘志を燃やしている。
全国の強豪に挑む
10月25日に岩手・花巻市で開かれる全国大会。秋田県代表として挑む雄信館には、強豪との対戦が待っている。
佐々木代表は「全国大会なのでどこも強いと思うが、秋田県代表として1つでも多く勝てるように頑張ってほしい」と選手たちに期待を寄せる。
さらに「先鋒と次鋒が小・中学生なので、強い選手と試合できることは今後この子たちにとって良い経験になる。そこもすごく楽しみにしている」と話す。
伝統を受け継ぐ先輩たちと、未来を担う若い剣士たち。雄信館 内山道場の挑戦が、間もなく全国の舞台で始まる。
(秋田テレビ)

